けだるい午後、仕事にも身が入らずだらだらネットを眺めていると、すごい名前の施設が目にとまって、思わず背筋が伸びた。 国立極地研究所。 字面からしてもう、「極」である。さすがに極道の極ではないと思うが、それにしてもきっと研究所の極北みたいなところに違いない。そう思って調べてみると、実態は極北の逆、北極だった。北極や南極の観測・研究をしている機関なのだ。 その極地研、このたび初めての一般公開が行われるという。行って「極」を堪能してきました。 (text by 石川 大樹) 失礼ながら、割とささやかなイベントを想像していたのだ。研究所の一部に小さな展示スペースが設けられ、地元の人たちがやってきてはパネルや標本を見ながら「ほう」とか「へえ」とか言っている。そんなイメージである。しかし、すぐにイメージは覆されることとなる。 当日、開場前には現地に到着した。そして目の前に現れたのがこの光景である。