さて、佐渡先生の解説も宴もたけなわなわけだが、 ここで佐渡先生は、「ここまでで何か質問のある人いる?」と、言った。 そんな勇気のある奴は、おるまいと思っていたところ、 端っこの方に座っていた、フジイ君が手を上げた。 あいつは、いつもモジモジしてるくせに、 「この答案のページ数じゃ、ぼくの情熱を表現できません」等の傲慢な発言を平気でする、 ある意味では、度胸のある奴なのだ。 「あのー・・・・・・。先生さきほど 『自由ないし権利は憲法上保障されている, しかしそれも絶対無制限のものではなく,公共の福祉による制限がある, そこで問題はその制約の違憲審査基準だ。』的なステレオタイプがだめだと おっしゃいましたが、じゃあ、 『自由ないし権利は絶対無制限だから 違憲審査基準なんかどうでもよく、この規制は違憲だ』って書けば いいんですか?」 ・・・。フジイ、それは違う。 多分、佐渡先生が怒っているのは、