変体仮名は、漢字をくずした書体として、「源氏物語」「伊勢物語」など平安時代~近世まで広く使われていた書体だが、現在は看板など限られた用途で使われており、読める人は少ない。 アプリは、日本文学・日本史を学ぶ学生はもちろん、より広く一般の人にも関心を持ってもらおうと、UCLAで日本文学を研究するマイケル・エメリック准教授と、早稲田大学の十重田裕一教授、陣野英則教授らが中心となって企画・開発した。 アプリを立ち上げると、3文字の変体仮名が中央に並び、各文字を指でドラッグしてひっくり返すと「字母」(元になる漢字)と読み方が表示される。覚えたものは右から左へ、もう1度覚え直したいものは左から右へスワイプして、画面上に次々と表れる変体仮名を学んでいく。 現代かなでは1文字のみで示す音も、変体仮名では複数の字母を有しており、さらにくずし方にもいくつかのパターンがある。アプリでは計327文字を収録し、主要