2013年08月03日02:24 カテゴリヤバ景(やばい景観) 写真家や物語を書く人間はいつだってついおもしろがっちゃう人種Tweet ↑山と渓谷社刊・昭和44年発行の「東京」 イベント「間取り図ナイト」で名古屋に行った時、会場がカフェだったんだけど、そこの本棚にあったのがこの本。1969年時点で東京の都市風景がどのように受け止められていたか、の一端がかいま見えてものすごくおもしろかった。表紙だけで雰囲気が伺えよう。 なんせ内容が「高速道路」「団地」「ダム」「駅前」「地下」などドボクテーマなのだ。これらを素晴らしい写真とスリリングな文章で論じている。いや、論じると言うよりエッセイだ。文章の大半は当時東洋大学学長であった社会学者の磯村英一が書いているのだが、これがすごくわかりやすい「ヤバ景批判」なのだ。 例えば表紙にもなっている「高速道路」。銀座や赤坂、そしておなじみ日本橋における首都高の風