光流先輩について考えていて、ひとつ思い出したことがある。 昨年末に、YHさんと交わした会話だ。 「しをんさんと私は、ヴィゴ(『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴルン役)やオダ○ョーを好きでしょう?」 と、YHさんは言った。 「好きですね」 と、私はうなずく。 「でも、しをんさんと私の好みが、まったく一致しないときもあるじゃない。たとえば、私はキム○クを好きだけど、しをんさんは……」 「格別な思い入れはないですね」 「でしょう? これはどういうことかな、と考えて、わかったことがある。ときに、『バガボンド』の登場人物ではだれが好き?」 「辻風黄平」 「私は清十郎さま。じゃあ、『スラムダンク』では?」 「ミッチー」 「私は仙道くん」 「ふうむ、YHさんは飄々とした天才肌のキャラが好きなのかな。しかし、一致しませんねえ」 「うん。そしてね、しをんさんと好みが一致しなかっ