今年に入ってから会社の同期が5人、仕事を辞めた。入社時14人居た同期は最初の1年で5人辞め、そして今年に入ってから5人辞め、入社から3年半経過した今、遂に残り4人となった。離職率の高い仕事なので、実際のところこれでもかなり残っている方ではある。それぐらい続けることが難しい仕事だと言われている。「辞める」と報告された時、残る側の私たちはもう何も言うことが出来ない。「辞めるかどうか悩んでいる」のであれば、話を聞いてあげて負担を減らすことが出来るけれど、「辞める」という報告には、もう私たちの介入する隙が無い。色々考えを巡らせた上での決断だと分かっている以上、「辞めないで」と言うのはこちらの都合で相手を困らせるに過ぎないと思ってしまう。そうして私はこれまで10人の同期の「辞める」を受け止めた。苦楽を共にした仲間との別れは、そう簡単に消化出来ない。けれども新しい道を選択する人の、足を私が掴むのは失礼