日本原子力発電は9日、敦賀原発2号機(福井県敦賀市)で、排気筒から微量の放射性物質を含むガスが放出されたと発表した。放射能量は保安規定に基づく年間目標値の約40万分の1で、外部環境に影響はないという。 同社によると、1次冷却水の放射能濃度を下げるため、放射性ガスを原子炉補助建屋内の補機室のタンクに排出する作業を行っていたところ、8日午後5時ごろ、排気筒の監視モニターの値が通常値からわずかに上昇。タンク前後の弁を閉めるなどし、約3時間後に通常値に戻った。補機室内の設備から漏れたガスが、換気系を通じて排気筒から放出されたとみられる。 【関連記事】 〔写真特集〕福島原発〜建屋内で放射線量測定〜 【動画】警戒区域、指定前に住民が撮影-福島・富岡町 【ルポ】重大事故から25年、チェルノブイリは今〜住民いまだ帰還できず 【特集】原発事故は人災〜佐藤・前福島県知事インタビュー 敦賀2号機