日本人のマスク信仰はいつまで続くのだろうか。その昔は風邪がはやる季節に見かけることが多かったけれども、この30年ほどは花粉症の季節に拡大し、いまでは真夏以外でマスクを着用している人を見かけない日はほとんどなくなった。 私は、しゃべる仕事なので喉を酷使することもあり、湿り気を保つために不定期に着けることがある。顔、鼻や耳に違和感があるのを人一倍嫌う性分なので、柔らかい素材の伸縮性のあるスポンジ状のものを使っている。これならば、耳介(じかい)の裏が痛くなることもないし、通気性がいいので息苦しいことがない。おまけに、洗って何度も使えるので経済的でもある。 しかし、風邪やインフルエンザなどの予防のためでは一切ない。スカスカのマスクで防げるとは思っていないし、マスクを着けるために顔の周辺に手を持って行くことの方がリスクを高めるのではないかとすら思っている。