このところ日本を肯定的に歌った「愛国ソング」がよく話題にのぼる。その度に批判と肯定が噴出するが、その前に私たちが知るべきは、そうした楽曲が登場する背景ではないだろうか。日本という国が置かれた立場を振り返りつつ、「愛国ソング」の30年を追った! 90年代に起きた地殻変動 RADWIMPS「HINOMARU」騒動が議論を呼んでいる。「右翼的」なイメージを喚起させるJポップが話題になることはこれまでもあったが、あたかも軍歌を彷彿とさせる復古調の歌詞を、大ヒットした映画『君の名は。』の主題歌を担当し、若者に人気のロックバンドが歌ったというギャップが広く衝撃を与えたのだろう。 辻田真佐憲が指摘するように(「RADWIMPS衝撃の愛国ソング「HINOMARU」を徹底解剖する」)その歌詞表現は、軍国歌謡にしばしば見られる表現をテンプレート的に(誤用も交えて)つなぎ合わせたものに過ぎない。借り物の言葉の羅
![「愛国ソング」30年史を振り返る〜長渕剛からRADWIMPSまで(増田 聡) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/35ccd3bfcd82c146325febc28135a352aca3eeb4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F1%2F1%2F1200m%2Fimg_110baee993bc73b5aea824b95514792f378493.jpg)