【ニューデリー=共同】インド政府は5日、同国での販売価格が1750ルピー(約2700円)と「世界最低価格」のタブレット型パソコンを公開した。教育補助機器として大学などに納入し、情報技術(IT)大国の底上げを狙う。 公開されたパソコンはヒンディー語で「空」を意味する「アーカシュ」。インド政府やインド工科大ラジャスタン校が英国の通信機器会社データウインドと共同開発した。画面のサイズは7インチで、基本ソフト(OS)には米グーグルの「アンドロイド」を採用した。 インド政府は製造費用の一部を負担し、10万台を2250ルピーで受注したが、学生向けの販売価格は1750ルピーに抑える。一般向けの販売時期は未定。 データウインドのスネート・シン・トゥリ最高経営責任者(CEO)は「世界にネット革命をもたらす、インドの誇りだ」と述べた。シバル通信情報技術相も「インドだけでなく世界中の子供たちのパソコン」と強調し