ビッグターミナル池袋駅から東武東上本線で1駅の位置にある、北池袋。のんびりした雰囲気の街並を少し歩いた先に、今回の取材場所はある。一見すると、事前に聞いていた「築35年、風呂無し、共同トイレのアパート」そのもの。ただ、よく見れば地階の共有部には今風のウッドデッキがしつらえてあり、道路に面した部屋の表札には「としまアートステーションY」の文字がある。ドアをノックすると、アーティストの中崎透が6畳間に招き入れてくれた。作品作りを口実にして、見知らぬ者同士が協力する場を作り出す活動で知られるNadegata Instant Party(ナデガタインスタントパーティー)の一員としても知られる人物。この細い路地の奥にある古アパートを使って、彼は何を始めようとしているのか? そもそもアートステーションとは何ぞや? ちゃぶ台を囲んでお茶をいただきながら話を聞いた。 正直「今、何をやってるの?」とストレー