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ブックマーク / www.asahi.com (145)

  • asahi.com(朝日新聞社):「アニメの殿堂」、既存美術館に機能 文科副大臣が見解 - 政治

    川端達夫文部科学相が新規の建設中止を表明した「国立メディア芸術総合センター」について、鈴木寛文科副大臣は24日の会見で、東京国立近代美術館フィルムセンター相模原分館(神奈川県相模原市)が、芸術総合センターが想定したアニメのセル画保存などの機能を持つ施設になりうるとの認識を示した。  鈴木副大臣は会見で、フィルムセンターを拡張し、セル画を保存する可能性について、「否定するものではない。今もアニメ映画の保存もしている」と述べた。川端文科相や鈴木副大臣らは25日、現地を視察する。  また、文化庁が芸術総合センター新規建設中止の代替案として、メディア芸術関連イベント開催などのソフト事業を提示したことは、「きちっと大臣指示に沿った形の提案、議論をしようという姿勢になった」と評価した。(大室一也)

  • asahi.com(朝日新聞社):秀吉の栄華描いた屏風見つかる 聚楽第行幸を忠実に - 文化

    聚楽第を出る秀吉の行列(左の屏風)御所から聚楽第に向かう後陽成天皇の行列(右の屏風)=新潟県上越市立総合博物館提供  豊臣秀吉が贅(ぜい)を尽くして京都に建てた「聚楽第(じゅらくだい)」に、後陽成(ごようぜい)天皇が行幸する光景と、御所へ出迎える秀吉の行列を描いた2枚1組の「御所参内・聚楽第行幸図屏風(びょうぶ)」が、新潟県上越市で発見され、市が11日、公開した。秀吉の私邸で政務の場でもあった聚楽第を描いた屏風は、これまで3例知られているが、秀吉の御所参内と、行幸の光景がそろっているのは初めてという。専門家は、完成から8年で破壊され、謎が多い聚楽第に関する「第一級の資料」と注目している。  屏風は、それぞれ幅3.6メートル、高さ1.5メートル。左は聚楽第を出た牛車(ぎっしゃ)を中心とした行列が右側の御所に向かう様子。牛車には秀吉の桐(きり)の紋がある。一方、右は御所を出て聚楽第に向かう天皇

  • asahi.com(朝日新聞社):阿修羅像、本当は厳しい顔つき CTスキャンで復元成功 - 文化

    3次元画像でよみがえった阿修羅像の原型現在の阿修羅像の表情  「国宝 阿修羅展」を開催中の九州国立博物館(福岡県太宰府市)などは8日、興福寺の阿修羅像(734年)の原型となった塑像の姿を、X線CTスキャン調査で復元することに成功した、と発表した。阿修羅像の代名詞となっている憂いを帯びた表情と異なり、細面で厳しい顔つき。現在の顔は原型を忠実に写し取ったわけではなかったことが明らかになった。  阿修羅像は、土で造った原型の塑像に麻布を張って漆で塗り固める脱活乾漆(だっかつかんしつ)技法でできている。麻布が固まったあとに原型は抜き取られたため、像の内部は空洞になっている。この空洞部分を正確に3次元処理すれば、原型の姿がわかる。  興福寺、東京国立博物館、九博、朝日新聞社は共同で、あらゆる角度から像の内部を透視し、立体画像で原型を復元。その結果、もともとは細く厳しい表情だったことが判明した。  ま

    kachifu
    kachifu 2009/09/09
  • asahi.com(朝日新聞社):森英恵さん、表参道去る ハナエ・モリビルに建て替え話 - 社会

    ハナエ・モリビル=東京都港区北青山3丁目、高橋雄大撮影西村優子さんの作品。ロボットの動きに合わせて和紙の服がしなやかに動く=東京都港区北青山3丁目「ハナエ・モリビル」「手を使ってつくることは、いつになっても大切。六木でも新しい人を発見し、持ち上げていきたい」と話す森英恵さん  デザイナーの森英恵さん(83)が、長く活動拠点としていた東京・表参道の「ハナエ・モリビル」を今月いっぱいで去り、六木に拠点を移す。ビルの建て替え話が出ているためだ。ビルでの最後のイベントとして、森さんが見込んだ若手アーティスト12組の作品の展示会が5日、始まった。  ビルは、大林組の故大林芳郎社長が、森さんを支援しようと故丹下健三氏の設計で1977年12月に完成した。地上5階地下1階建て。ハーフミラーの外観で、上から見ると森さんのブランドシンボルのチョウをイメージした形が特徴だ。  正式名は「青山大林ビルディング

  • LIFE&ART | ずっといたくなる場所 | 手塚貴晴

    今、伝統の木構造が消えつつある。1人の構造設計者が行った偽装のために、大幅に厳しく改正された建築基準法の為である。今回起きたことは、一軒のレストランが中毒を起こしたが故に、全てのレストランに生の素材の使用を禁止したことと同じである。以前はあたりまえに、何処でもべられていた伝統的木構造という刺身が、建築の世界では手に入らなくなってしまった。伝統の木組みの工法は、1000年の時を越えて無数の地震に耐えてきた最も信頼ある工法である。一方鉄骨にしても鉄筋コンクリートにしても、100年を超えた建築は日全国で数えるほどしかない。それにも関わらず、今我々日人は、伝統の木構造を作ることを許されていない。理由は木の構造には不確定要素が多く、政府として万が一の場合責任が取れないからである。一応抜け道として特殊工法としての申請は許されているが、許可が下りるまで一年近くかかるのが実情である。住宅の建築申請

  • asahi.com(朝日新聞社):若冲の花々、息吹きかえす 金刀比羅宮で修復仕上げ - 社会

    伊藤若冲が描いた障壁画「花丸図」の保存修復作業が大詰めを迎え、仕上げ作業が公開された=25日午前、香川県琴平町の金刀比羅宮、山裕之撮影  「こんぴらさん」で知られる金刀比羅宮(ことひらぐう)(香川県琴平町)で、江戸時代中期の画家伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう)の障壁画「花丸図」の修復が25日ほぼ終わり、同宮が仕上げ作業の様子を公開した。  金刀比羅宮によると、花丸図は、円山応挙のふすま絵と並び同宮を代表する日画で、若冲が1764年に金刀比羅宮奥書院の上段の間(6畳)に描いた。金を付けた四方のふすまや壁の紙にハスやアジサイ、ボタンなど201種類の花々を精密に描き込んである。紙や絵の具などの劣化が激しい部分について、文化財保存修理会社の岡墨光堂(京都市)が約1年前から修復に取り組んでいた。  奥書院は原則非公開だが、金刀比羅宮の田窪恭治・文化顧問は「機会があれば特別展などを開き、多くの人に

  • asahi.com(朝日新聞社):駆け込み天下り?前文科事務次官、東京国立博物館館長に - 社会

    今月14日に退任した銭谷真美・前文部科学事務次官(60)が、8月1日付で文化庁所管の東京国立博物館館長に就任することが30日、分かった。文科省は「あっせんしていない」としているが、民主党が27日に公表したマニフェストに「天下りあっせんの全面禁止」が盛り込まれた直後で、「総選挙前の駆け込み」との批判が上がりそうだ。東京国立博物館は、独立行政法人国立文化財機構の組織の一つで、ポストは文部省の時代から事務次官の天下り先となっていた。

  • asahi.com(朝日新聞社):「アニメの殿堂」に意見387件 「トキワ荘再現」も - 社会

    文化庁は17日、アニメやマンガの「殿堂」国立メディア芸術総合センター(仮称)のあり方について、一般から募集した意見の概要を公表した。1週間の募集で387件の意見が寄せられ、センター建設への関心の高さを示した。  「コスプレ体験と記念撮影ができるコーナーを設ける」「手塚治虫らがいた『トキワ荘』を再現」「アニメやマンガの名シーンを原寸で再現したテーマパークに」など、楽しめる施設を求める意見が目立った。管理運営にかかる費用は国がある程度負担すべきだとの声や、センターは「不要」との意見も34件あった。  「希少書籍や絶版の保存・データ化」「海外の研究者への資料提供や助成」など研究拠点としての要望や、人材育成の一環として「センターでのアニメ作品の制作」「アニメーターのハローワーク的な事業の実施」を望む声も寄せられた。  文化庁はこれらの意見も参考に、センターの基計画を策定する。当初は今月中の策定

  • asahi.com(朝日新聞社):「アニメの殿堂」、文化庁が軌道修正 新築こだわらず - 文化

    建設をめぐり賛否が渦巻くアニメやマンガの「殿堂」、国立メディア芸術総合センター(仮称)の第1回設立準備委員会が2日、文化庁で開かれた。同庁は、当初案に盛り込んだお台場への立地や新築にこだわらず、事業委託の形で運営の一部に国費を回すなど、センターのあり方について実質的に軌道修正。幅広い議論を呼びかけた。  マンガ、アニメ、ゲーム、メディアアートの専門家らが出席。青木保長官は冒頭で「(既存の建物の)改装も含めて考えたい」と述べ、お台場への立地も含め、新築にこだわらない考えを示した。委員からは「既存の美術館との合築も考えては」との意見も出た。  運営費も、これまでは「国費は使わず自己収入で」という方針だったため、「ハコだけで中身がなくなる」との批判を招いたが、高塩至次長は「メディア芸術祭を含む大規模な展覧会や調査研究、人材育成などには国が事業委託したい」と述べ、運営費の一部に国費を回す考えを示し

  • asahi.com(朝日新聞社):ベネチアに「具体」旋風 ビエンナーレ展 - 文化トピックス - 文化

    ベネチアに「具体」旋風 ビエンナーレ展(1/2ページ)2009年7月2日15時27分 一室を占めた具体美術協会の展示=ベネチア市のビエンナーレ展示館、西田撮影 「無限絵画」を描く堀尾貞治さん=ベネチア市のフォルチュニー邸、藤巻和恵さん撮影 イタリア・ベネチア市で開催中の「第53回ベネチア・ビエンナーレ」は、同時代美術の国際的な祭典だ。国別参加部門には77カ国、企画展示部門には90人を超すアーティストが集う。では、日はというと、日館と金獅子賞のオノ・ヨーコをのぞけば、展示は関西発で半世紀前に発足した「具体美術協会」(具体)のみ。ベテランたちが気を吐いている。 ■関西での発足から半世紀 市内ジャルディーニ地区にあるビエンナーレ展示館(旧イタリア館)。企画展の会場に時折、ジリリリリと非常ベルが鳴り響く。ボタンを押すとベルが鳴る具体の田中敦子の作品だ。ほかに、色水を細長いポリエチレンの袋に入れ

  • asahi.com(朝日新聞社):「メディア芸術」って何だ 「後発組」の総称 - 文化トピックス - 文化

    「メディア芸術」って何だ 「後発組」の総称2009年7月11日10時53分 このところ、賛否かまびすしい国立施設といえば、アニメやゲームの「殿堂」、国立メディア芸術総合センター(仮称)。「国営マンガ喫茶」などと風当たりが強いのは、マンガ、アニメ、ゲーム、メディアアートを一緒にしたことで「何の施設かよくわからない」、つまり「メディア芸術」と聞いてイメージがぱっと浮かばないせいもあるかもしれない。「メディア芸術」って何だ? 「映画漫画、アニメーション及びコンピュータその他の電子機器等を利用した芸術」 01年に定められた文化芸術振興基法は9条で「メディア芸術」をこう定義する。今年2月に開かれた文化庁メディア芸術祭を見ると――。 展示はマンガ、アニメ、ゲーム、メディアアート。アニメ部門の大賞作「つみきのいえ」は芸術祭が閉幕して1週間後に米アカデミー賞を受賞した。メディアアートの展示はCGなどデ

  • asahi.com(朝日新聞社):ドイツの振付家兼演出家、ピナ・バウシュさん死去 - おくやみ・訃報

    【ベルリン=金井和之】ドイツの著名な振付家兼演出家のピナ・バウシュさんが6月30日、ドイツ西部ブッパタール市内の病院でがんのため死去した。68歳だった。バウシュさんが所属するブッパタール舞踊団が明らかにした。  40年、ドイツ西部のゾーリンゲン生まれ。4歳でバレエを始め、55年からフォルクバング学校でクルト・ヨースに師事した。ニューヨーク留学などを経て、73年にブッパタール舞踊団の芸術監督に就任。ダンサーが舞台で走り回り、歌う演劇的な要素を採り入れた手法は古典バレエのファンを驚かせたが、「タンツテアター」(舞踊演劇)と呼ばれ、多くのファンを魅了した。日でも数々の公演をしている。  6月21日に新作を発表したが、その後、体調不良を訴えていた。

    kachifu
    kachifu 2009/07/01
  • asahi.com(朝日新聞社):「重要文化財級」東京女子大の旧体育館解体に反対声明 - 社会

    東京女子大の旧体育館東京女子大の旧体育館の内部  東京都杉並区にある東京女子大学の旧体育館を保存してほしいと、建築史家や文学者ら有識者の会が17日、緊急アピールを湊晶子大学長、原田明夫理事長に提出した。  現在、同大では創立90周年記念構内整備計画が進行中で、同体育館を解体、災害時の避難場所を兼ねた広場にすることが決定されている。  同体育館は鉄筋コンクリート2階建てで、1924年完成。日におけるモダニズム建築の先駆け、チェコ出身のA・レーモンドが設計した。  今回のアピールには前野まさる・東京芸大名誉教授、鈴木博之・青山学院大教授ら建築の専門家のほか、賛同者に作家・永井路子さん、米文学者・柴田元幸さんら文化人40余人が名を連ねている。  「大正期に造られた国内に現存する唯一の大学体育施設。細部にまで工夫が凝らされた重要文化財級の近代建築」としている。

  • asahi.com(朝日新聞社):コピーライターの土屋耕一さん死去 - おくやみ

    土屋 耕一さん(つちや・こういち=コピーライター)が27日、肝細胞がんで死去、78歳。葬儀は近親者で行った。喪主は郁子さん。後日お別れの会を開く。  資生堂の「君のひとみは10000ボルト」「A面で恋をして」など、名コピーを多数残し、東京コピーライターズクラブ会長も務めた。回文作家として「軽い機敏な仔何匹いるか」などの傑作も残した。

    kachifu
    kachifu 2009/03/31
  • asahi.com(朝日新聞社):鳩山総務相、東京中央郵便局建て替えに「待った」 - 政治

    東京中央郵便局=08年3月撮影JPタワー(仮称)の完成予想図。11年度中の完成を予定している=日郵政提供  日郵政が進めているJR東京駅前の東京中央郵便局の建て替え工事について、鳩山総務相は26日の衆院総務委員会で、「工事で(局舎の)重要文化財としての価値がなくなったら国家的な損失になる」と述べ、計画の見直しを示唆した。今後、塩谷文部科学相と対応を協議する。工事中止を求めた河村たかし議員(民主)の質問に答えた。  日郵政は1931年に建築された同郵便局の局舎(5階建て)の一部を残したまま2011年度までに38階建てのビルに建て替え、テナントからの不動産収入を得る計画。局舎はまだ保存のための調査工事中で解体されておらず、建築家などから歴史的な建築物として保存を求める声が出ていた。  文化庁は局舎を建て替えれば、重要文化財としての指定は難しいとみている。鳩山総務相は工事の認可権限がないと

  • asahi.com(朝日新聞社):学芸員・司書、資格の難易度アップ 専門性高める狙い - 社会

    文部科学省は13日、博物館や美術館の学芸員と図書館司書の資格を得るために大学で必要な単位や科目数を増やす方針をまとめた。「得るのが簡単」との批判もある両資格について、専門性を高めるねらい。3月に省令を改正し、12年度から実施する。  学芸員資格は、現行の8科目12単位以上から、10科目19単位以上に増やす。より実践的な事柄を学んでもらおうと、「博物館資料保存論」や「博物館展示論」などを新たに必修にする。司書は、14科目20単位以上から、13科目24単位以上に。レファレンスサービスや課題解決支援サービスなど、図書館サービスの向上を担える人材育成を目指す。  地方や小規模な大学では教員が少ないところもあるため、施行までに3年間の準備期間をおく。教員が確保できない大学は、養成課程をなくす可能性もある。現在、大学で学芸員や司書資格を得る学生は、それぞれ年間約1万人とされる。(小川雪)

  • asahi.com(朝日新聞社):故・米沢嘉博さんの蔵書マンガ継承 明治大が図書館 - マンガ+ - 映画・音楽・芸能

    故・米沢嘉博さんの蔵書マンガ継承 明治大が図書館2009年1月24日 印刷 ソーシャルブックマーク 06年に亡くなったマンガ評論家米沢嘉博さんの膨大な蔵書を、遺族から寄贈・寄託された母校の明治大学が、夏にも「米沢嘉博記念図書館」を開設することになった。一般にも公開する。貴重な資料も多いとみられ、マンガ文化の研究や継承に活用されそうだ。 あらゆるジャンルのマンガに精通した米沢さんは「存在そのものがマンガ図書館」と言われた。何十万人も参加する同人誌即売会「コミックマーケット」の準備会代表を四半世紀にわたって務め、大きく育てたことでも知られる。 準備にかかわる森川嘉一郎・同大准教授は「カストリ雑誌や、国会図書館にない同人誌やマンガも含め十数万冊はある」とみる。 同大は東京・駿河台キャンパス近くの7階建てビル全部を図書館にする。延べ床面積は約800平方メートル。将来は、マンガ、アニメ、ゲームの複合

  • asahi.com(朝日新聞社):極楽往生の願いくっきり 平等院の仏後壁画、詳細判明 - 社会

    仏後壁画には、高貴な人が身につける赤い「冕冠(べんかん)」をかぶった男性らが描かれていた。釈迦の元へ供養に訪れた様子という=平等院提供近赤外線カメラの撮影で、釈迦の元を訪れる人々の行列(左向きの男性ら)の周囲から下書きの線が浮かんだ=平等院提供平等院鳳凰堂の尊・阿弥陀如来坐像の背後にあるのが仏後壁画=京都府宇治市の平等院  平等院鳳凰(ほうおう)堂(京都府宇治市)の尊・阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)の背後にある仏後壁画に、成仏を主題にしたインドの仏教説話が描かれていたと、平等院が23日発表した。表面は劣化が激しく、近赤外線カメラなどを使用して詳細な図柄がわかったことから判断した。極楽往生を願い、1053年に鳳凰堂を建てた藤原頼通の指示で制作された可能性があるという。  鳳凰堂にある扉絵や壁画計14面は1972年に一括して国宝指定されたが、仏後壁画(縦3.4メートル、横3.7メー

  • asahi.com(朝日新聞社):ゴヤの「巨人」、実は弟子の作品 プラド美術館近く公表 - 文化

    プラド美術館が所蔵する「巨人」=AP。ゴヤの作品でないことが明らかになった  【パリ=国末憲人】スペインを代表する画家フランシスコ・デ・ゴヤ(1746〜1828)の作品と見なされてきた絵画「巨人」が、実は他の画家の作品だったとする調査報告書を、所蔵するマドリードのプラド美術館が近く公表する。「巨人」は同館で最も人気が高い作品の一つ。  同館関係者によると、真の作者はゴヤの弟子アセンシオ・フリアとされる。この作品は動物の描き方に粗さが目立つなど、ゴヤ来の作品との違いが指摘されていた。同館は昨年6月、作者がフリアである可能性が高いと発表、専門家による検証作業を続けていた。  「巨人」は1808〜12年ごろの制作とみられてきた。今後も同館で展示されるという。プラド美術館はパリのルーブル美術館、ロシア・サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館などと並んで世界を代表する絵画館の一つで、ゴヤやベラ

  • asahi.com(朝日新聞社):中之島の近代美術館問題、大阪市長「来年度中に計画」 - 関西ニュース特集

    建設計画が宙に浮いている大阪市立近代美術館について、平松邦夫市長は4日の市議会で「整備計画を来年度中にとりまとめていく」と述べ、施設規模の見直しや民間活力の導入で、早期建設を目指す考えを明らかにした。  平松市長はこの日の一般質問で「整った環境で恒常的に市民に公開するための美術館を中之島に造りたい」と答弁。そのうえで「施設規模の見直しとともに、民間活力を導入した整備手法や効率的な運営手法を盛り込み、市税の投入を最小限に抑える」と説明した。民間との共同建設や指定管理者制度の導入などを検討する方針。  市は98年、北区中之島4丁目の大阪大医学部跡地を国から買収し、280億円かけて建設する基計画を策定。だが、財政難で着工できず、収蔵品の大半が倉庫に眠ったままだ。12年3月までに建設を完了しなければ、国に違約金48億円を支払う契約を締結している。