火星の地下に水が存在する地域を表したデータ。寒色は地表に近いことを示している/NASA/JPL-Caltech (CNN) 火星の地下に存在するとみられる水についての研究で、乾燥した地表のわずか2~3センチ下に氷が埋まっている地域があるとの調査結果が今週刊行の学会誌で発表された。 将来の火星の有人探査を見据えるにあたり、生命活動に不可欠な水を現地で確保できるかどうかは重要なポイントだ。火星の表面で水の利用が可能な地域が分かれば、有人探査機の着陸地点を決定する際の参考にもなるとみられる。 今回、研究者らは火星を周回軌道上から調査する米航空宇宙局(NASA)の探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」と「マーズ・オデッセイ」が集めたデータを分析。地表から約2.5センチの深さに水氷が存在する地域を割り出した。 論文の著者でNASAのジェット推進研究所に所属するシルバン・ピクー氏は「ここの氷を掘