【柴田菜々子】あの十津川警部が豪華寝台列車「ななつ星」を舞台に事件を解決? 鉄道を舞台に数多くの推理小説を生み出してきた作家の西村京太郎さん(83)=神奈川県=が来年2月、JR九州のななつ星に取材で乗ることになった。数カ月後に、文芸春秋など二つの出版社が出す雑誌で連載を始める予定だ。 乗車に1人あたり数十万円かかるにもかかわらず、募集当初から予約が殺到していたななつ星。西村さんの複数の担当編集者が先月、旅行会社が企画するツアーの申し込み初日に合わせて電話をかけて、切符を手にした。長崎などを通る1泊2日のコースで、西村さん夫妻に編集者が各社2人ずつ同行する予定だ。 警視庁の十津川警部が登場するシリーズを考えているという。窓の開閉や空きスペースなど車両の特徴を車掌らに細かく質問して、殺人事件の筋書きやトリックを練る。西村さんは「ななつ星はまだ写真で見ただけ。会えるのを楽しみにしています」と話し