【江尻良文の快説・怪説】 巨人はエース菅野を立てた6月30日の横浜DeNA戦(宇都宮)で打線が振るわず1-3で敗れたが、実はもっとショックだったのは、同28日に福島あづま球場で行われたヤクルト戦だった。 収容人員3万人のスタンドに足を運んだファンは、半分にも満たない1万1439人。主催が昨季まで観客動員数で3年連続セ・リーグ最下位のヤクルトだったとあって、大きな騒ぎにはならなかったが、球界関係者はこう長嘆息した。 「セ・パ合わせて6試合あって、巨人戦が最低の入場者数。いくら主催ゲームでないといっても、こんなことが起こる時代が来るとは思いもしなかった」 巨人のビジター球団としての集客能力低下は今に始まったことではない。数年前から「カープ女子」という言葉が社会的な現象としてクローズアップされるのと足並みをそろえ、特にビジターでの広島の集客力は断トツだ。