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ブックマーク / ryukyushimpo.jp (252)

  • 沈黙するあなたへ 隠された米兵性暴力 私たちを守らないこの国 上間陽子<論考2024> - 琉球新報デジタル

    私は普段、女性の経験を聞くことを仕事にしている。だからこの世に性暴力があることや、それがもたらすダメージについて、たぶん人より多く知っている。 それでも子どもを育てていると、時々呑気(のんき)な気分になる。この世はこんなに善き場所なのかと思うことがある。 例えばそう。ある日プリンセスごっこをしていた幼い娘は、友達と一緒にドレスのまま近くのコンビニに出かけると、たくさんのお菓子を買って帰ってきた。持っていったお金では買えないお菓子の量に驚いて店を訪ねると、レジの女性は「お姫さまたちがかわいくて、好きな物を買いなさいと言ったんです。私からのプレゼントです」とお金を受け取らなかった。 例えばそう。去年の七夕、娘は短冊に「せんそうがおわりますように」「大きくなったらまほうつかいになれますように」と書いていた。ささの葉さらさら、のきばにゆれる―。世界中の戦地の惨状を知っても、子どもはまっすぐ未来を見

    沈黙するあなたへ 隠された米兵性暴力 私たちを守らないこの国 上間陽子<論考2024> - 琉球新報デジタル
  • 続く不条理を突きつける 「ライカムで待っとく」沖縄初上演 好演と巧みな脚本 - 琉球新報デジタル

    沖縄在住の若手劇作家・兼島拓也の脚で第30回読売演劇大賞優秀作品賞などを受賞した演劇「ライカムで待っとく」(田中麻衣子演出)が6月22、23の両日、那覇市の那覇文化芸術劇場なはーとで上演された。 沖縄初上演。俳優らの好演と巧みな脚で、沖縄戦から今も沖縄で続く不条理と混沌(こんとん)の現実を見る者に突きつけた。 雑誌記者の浅野悠一郎(中山祐一朗)が、60年前の沖縄で起きた米兵殺傷事件を追うところから物語が始まる。事件にはの知華(魏涼子)の祖父・佐久寛二(佐久宝)が関わっていた。佐久宝が二役を演じる沖縄のタクシー運転手に導かれるように、過去と現在が交錯する。 作品は、1964年に普天間で起こった青年4人による米兵殺傷事件を基に書かれたノンフィクション『逆転』に着想を得て制作された。著者の伊佐千尋は事件の陪審員だった。 米兵殺傷に関わった佐久寛二、嘉数重盛(神田青)、平豊久(小川ゲ

    続く不条理を突きつける 「ライカムで待っとく」沖縄初上演 好演と巧みな脚本 - 琉球新報デジタル
  • 【独自】米兵の性的暴行、5月にも 新たな事件発覚 県警が不同意性交致傷の疑いで海兵隊員を逮捕 沖縄 - 琉球新報デジタル

    在沖米軍所属の20代の海兵隊員の男が5月、県内で女性に性的暴行をし、けがを負わせたとして不同意性交致傷の容疑で県警に逮捕されていたことが27日、分かった。 複数の関係者への取材で判明した。昨年12月に発生した米空軍兵の被告による少女誘拐暴行事件が25日に明らかになったばかりの中、米兵による別の性犯罪事案も発覚した。 関係者によると、海兵隊員は5月下旬に島内の建物で女性に性的暴行した。女性は抵抗し、その際にけがを負った。海兵隊員は逃走したが、その後、通報を受けた県警が海兵隊員を特定し、当日中に基地外にいたところを逮捕したという。 日米地位協定では、国内で米軍人らが公務外で犯罪を起こし、日の警察が現行犯逮捕などで身柄を拘束した場合は、日側が身柄を確保して捜査すると定められている。同協定の規定に基づき、日側が逮捕後も海兵隊員の身柄を拘束して取り調べたとみられる。 県警が公表している統計に

    【独自】米兵の性的暴行、5月にも 新たな事件発覚 県警が不同意性交致傷の疑いで海兵隊員を逮捕 沖縄 - 琉球新報デジタル
  • 16歳未満の少女を誘拐、性的暴行加える 米空軍兵長を起訴 那覇地検 - 琉球新報デジタル

    2023年12月、県内に住む16歳未満の少女を車で自宅に連れ去り、同意なくわいせつな行為をしたなどとして、わいせつ誘拐、不同意性交の罪で、米国籍で米空軍兵長の男(25)を那覇地検が起訴していたことが25日、分かった。地検や県警への取材で判明した。地検、県警は琉球新報の取材に、男の所属先について「公表できない」としている。起訴は3月27日付。 起訴状によると、男は23年12月24日、沖縄島の公園で県内に住む少女を「寒いから、車の中で話さない」などと車内に誘い込み、わいせつ目的で自宅まで誘拐したとしている。少女が16歳未満であることを知りながら、下半身を触るなどの性的暴行を加えるなどしたという。 県警によると、23年12月24日、帰宅した少女から事情を聞いた少女の関係者が110番通報した。少女と男に面識はなく、少女にけがはないという。 県警が米側の捜査機関と連携して捜査し、3月11日に同容疑

    16歳未満の少女を誘拐、性的暴行加える 米空軍兵長を起訴 那覇地検 - 琉球新報デジタル
  • 【動画】玉城知事、米兵起訴に「怒り心頭」 少女性的暴行事件 外務省から連絡なく 沖縄 - 琉球新報デジタル

    米兵の16歳未満の少女への誘拐、不同意性交の事案を受け、怒りを露わにする玉城デニー知事=25日午後5時31分、県庁 米空軍兵長の男(25)が昨年12月、沖縄県内に住む16歳未満の少女を車で自宅に連れ去り、同意なくわいせつな行為をしたとして、わいせつ誘拐、不同意性交等の罪で起訴されていたことを受け、同県の玉城デニー知事は25日、県庁で記者団の取材に対して「怒り心頭だ」と強い憤りを示した。 「基地と隣り合わせの生活を余儀なくされている県民に強い不安を与えるだけでなく、女性の尊厳を踏みにじるもので、特に被害者が未成年であることを考えれば、県民の安全に責任を持つ者としては極めて遺憾と言わざるを得ず、強い憤りを禁じ得ない」と述べ、今後情報収集を進めた上で米軍などに強く抗議をする姿勢を示した。 県内では2008年に、米海兵隊員の男が少女に対して性的な暴行を加えた事件で、被害者に対して誹謗(ひぼう)中傷

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  • 「むつみ橋かどや」20日閉店 創業72年 かつては10セントそばも 那覇 沖縄 - 琉球新報デジタル

    那覇市の国際通り近くにある老舗の沖縄そば店「むつみ橋かどや」が6月、72年の歴史に幕を閉じる。かつては10セントで販売し、お金のない学生からは代金の代わりに時計をもらったこともあった。今でも100円からべられるメニューもある。「ちょっとだけべたい時もあるでしょ」。2代目店主の石川幸紀さん(69)の言葉はお客さんへのチムグクルであふれる。アチコーコーの沖縄そばは人々のおなかも心も満たしてきた。 かどやは石川さんの父・康昌さんが1952年に創業した。康昌さんは沖縄戦後、米屋などを営んだが長く続かなかった。心配した康昌さんの義母が出身地の宮古島にある「古謝堂」からレシピを教わり、そば店を開くことを提案。市場通りの角に構えた店は「かどや」と名付けられた。 当時の店は今よりも狭く、10人で満席。店の周囲は夜中もにぎわっていて24時間営業だった。メニューはカマボコ、ネギ、ショウガが入った「そば

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  • 復帰50年過ぎてなお変わらない沖縄問う 演劇「ライカムで待っとく」 6月22、23日、なはーとで上演 - 琉球新報デジタル

    沖縄在住の若手劇作家・兼島拓也の作品で、第30回読売演劇大賞優秀作品賞などを受賞した演劇「ライカムで待っとく」が6月22、23日、那覇市の那覇文化芸術劇場なはーとで上演される。物語は、60年前の沖縄で起きた米兵殺傷事件の容疑者が自分のの祖父だったことを知った雑誌記者が、次第に過去と現在が混然となった不可解な状況下で沖縄の「決まり」の中に飲み込まれていく。再演について、脚の兼島と演出の田中麻衣子に話を聞いた。 (聞き手・田吹遥子) ―2022年の初演から1年半で再演が決まった。5月24日~6月2日のKAAT神奈川芸術劇場での公演を皮切りに、京都、福岡、沖縄と4カ所で上演する。 兼島 復帰50年の枠に埋もれてはいけない作品だと思っていた。初演からほどなくして再演が決まり、さらにツアーでたくさんの人に見てもらえるのが純粋にうれしく、ありがたい。 田中 兼島拓也さんという人が沖縄で育って考えて

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  • 「役者の葛藤も見てほしい」 新キャストに沖縄出身の佐久本宝 演劇「ライカムで待っとく」 - 琉球新報デジタル

    6月22、23日、那覇市の那覇文化芸術劇場なはーとで上演される演劇「ライカムで待っとく」に、県出身の俳優、佐久宝が新キャストとして出演する。佐久は「役者の葛藤も見てほしい」と話した。 舞台は、雑誌記者の浅野が60年前の沖縄で起きた米兵殺傷事件について調べると、容疑者が自分のの祖父だったことを知るという物語。2022年に神奈川で初演され、今回は再演。沖縄では初上演となる。 佐久は、運転手と佐久寛二の2役を演じる。「沖縄の人の傷を客観的に伝える役。それができるのかが課題」と話す。兼島拓也の脚は「簡単に分かってたまるかという(兼島の思いが)伝わりドキッとした」と振り返った。 沖縄の基地や戦後をテーマにした物語。佐久は「沖縄に生まれた俳優として学ばないといけないし、伝える側になってきたことを感じる。覚悟を決めてやろうと思った」と前を見据える。「感情としては中立でいたい。じゃないと物語

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  • 朝ドラ「ちゅらさん」SNS上で話題「オープニングがなぜ、あの島なのか」 NHK制作担当者に聞いた 沖縄 - 琉球新報デジタル

    20年以上前の2001年に初放送され全国的な「沖縄ブーム」のきっかけとなった、NHKの朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」。4月から再放送され、あらためてお昼時に沖縄の空気を届けている。 懐かしさとともに見返している人、新鮮さとともに初めて見る人などさまざまだろうが、再放送開始直後からSNS上でにわかに話題になっていることがある。ドラマの冒頭の映像に映る島についてだ。 オープニングの冒頭、海に浮かぶ島に「ちゅらさん」の文字が一文字ずつ並ぶ。この時、背景に小さな島が映る。この島は「入砂島」。那覇市の北西約62キロに位置する渡名喜村の島。入砂島は島全体が米軍の「出砂島射爆撃場」となっている無人島で、一般人は「立ち入り禁止」の島だ。 中央奥が入砂島。渡名喜港フェリーターミナル(中央奥)と東浜(手前)=2010年撮影 「ちゅらさん」の舞台のひとつになっているのは八重山諸島のひとつ「小浜島」のはず。なぜ

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  • 吉本興業が「沖縄国際映画祭」から撤退へ 「社内で在り方考え直した」 実行委を離脱、来年以降の開催困難か - 琉球新報デジタル

    今年で16回目を迎える沖縄国際映画祭(島ぜんぶでおーきな祭)の実行委員会臨時総会が4日、那覇市内で開かれ、吉興業が今年を最後に実行委から抜けると表明した。 来年以降の開催については今後、実行委で議論する見通し。ただ中心的役割を担ってきた吉が離脱することで、来年以降の開催は困難とみられる。 関係者によると総会では、実行委員長代行で吉副社長の稲垣豊氏が「社内でエンターテインメントの在り方を考え直し、映画祭という形でなくてもいいのではないかという結論に至った。吉がリードしなくても、沖縄の皆さんでできるところにきたのではないか」と話したという。 「沖縄国際映画祭」開催を発表する当時の安里カツ子副知事(左から3人目)、野国昌春北谷町長(同4人目)やガレッジセール(右)ら=2008年10月9日午後、新宿区 関係者によると、当初から映画祭を支えてきた実行委員長で吉前会長の大崎洋氏は今後の展望と

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  • 沖縄の基地「負担ではなく責任だ」と持論 エマニュエル駐日米大使 - 琉球新報デジタル

    報道陣の取材に応じるエマニュエル駐日米大使=15日、防衛省 【東京】エマニュエル駐日米大使は15日、防衛省で報道陣の取材に応じ、日米同盟の強化によって沖縄の基地負担が増加している点について問われ「自由で開かれたインド太平洋を守るための責任だ。負担ではない」と持論を展開した。 ▼自衛隊の石垣駐屯地がきょう開設 市長に報告 エマニュエル氏は「私たちには全員、この自由で開かれたインド太平洋を守るために、役目、責任がある」とし「日の国益、米国の国益にもなる」と強調した。 また、米軍基地と地元との関係について「私は沖縄を含めて全国さまざまな所を訪れたが、米軍と基地の所在市町村は非常にいい関係だ」と述べた。その上で「米軍基地がある場所ではどこでも、良き隣人として振る舞う責任がある。その取り組みは変わらない」と語った。 エマニュエル氏は防衛省で浜田靖一防衛相と会談した後、記者団の取材に応じた。 (明真

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  • コロナ拡大で救急制限 入院500人超え、搬送が困難な事例も増加「ぎりぎりの総力戦」 - 琉球新報デジタル

    新型コロナウイルスの感染拡大が続く影響で、入院患者の増加に伴い県内の医療機関では病床確保が難しくなり、7カ所が救急の一部制限、3カ所が一般医療を制限する事態になっていることが21日、沖縄県などへの取材で分かった。22日に発表される感染者の定点報告数も前週より増えるとみられており、医療者らは「今後は必要な医療を受けられなくなる状況もあり得る」と警鐘を鳴らしている。 県独自の入院情報共有システム「OCAS(オーキャス)」によると、新型コロナの入院患者は500人を超える。病床不足に加え、数カ所の病院では院内クラスター(感染者集団)の対応にも追われている。 県立中部病院の木全俊介救急科医長によると、職員の相次ぐ感染で人手不足も重なり、病棟に余裕がないため救急外来を一部制限しているという。 中部地区では中部病院と中頭病院、中部徳洲会病院が救急医療で連携。コロナや重症度の高い外傷、心停止などの受け入れ

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  • かりゆし着用「遊び人みたい」 野村農水相、着用は「総理の指示」 - 琉球新報デジタル

    首相官邸 【東京】野村哲郎農林水産相は6日の「かりゆし閣議」後の会見で、かりゆしウエアを着用した自身を「遊び人みたいな感じ」と評した。着用は「総理の指示」とした。 野村氏は会見冒頭で、「一人だけかりゆしを着てますけれども、これは、閣議が今朝あったんですが、閣僚は『かりゆしを着てこい』という指示があって」と述べた。 会見に参加する事務方がスーツ姿である点を踏まえ「私だけこんな格好をしておりますが、各大臣とも同じようにかりゆしを着てます」と説明。「昼過ぎの与党会議までは『この格好でいろ』という総理からの指示でありますので、遊び人みたいな感じで、普段着で来た訳じゃありませんので」とした。 (安里洋輔)

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  • 沖縄の「ジェラート」東京へ 東急歌舞伎町タワー17階 やんばるジェラートが専門店 - 琉球新報デジタル

    やんばるジェラート(宜野湾市、國場和雄代表)は14日に開業した超高層の複合施設「東急歌舞伎町タワー」(東京)の17階のダイニング&バー内で、同社商品を専門に扱う「JAM17 GELATERIA」を開店した。勝山シークヮーサー、今帰仁スイカなど県産素材を用いた約10種類を用意。國場代表は「今後も沖縄素材のアンテナショップとしてその他の特産品を出していきたい」と話した。施設はホテルや映画館、劇場などを併設。ダイニング&バーは5月19日に稼働するホテル直営で、先行して開店した。

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  • 宮古島で牛、馬の食肉処理できず センター職員が契約切れ 大型連休に間に合わない可能性も - 琉球新報デジタル

    牛や馬のと畜ができなくなった宮古肉センター=3日、宮古島市上野野原の宮古肉センター 【宮古島】宮古肉センターで牛や馬の大型家畜のと畜を担っていた職員の契約切れで、3月18日以降、同センターでと畜ができない状態に陥っている。と畜するには家畜を沖縄島に移送する必要があり、JAおきなわは移送費の補助も視野に対応策を検討している。 宮古牛、コスト増で需要減の恐れも 関係者によると、JAおきなわの関連法人に当たる同センターにはと畜を担う職員が5人いたが、大型家畜のと畜は嘱託職員の男性1人のみだった。3月17日の出勤を最後に、同センターで大型家畜のと畜ができていない。 JAおきなわは今後、島に移送する際の経費などを計算し、補助が可能かどうか検討を進める。また、大型家畜のと畜技術を学ばせるため、職員3人を県肉センター(南城市)に派遣し、宮古肉センターでのと畜再開を目指すが、「技術習得には約

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  • 小6が使う社会の教科書、沖縄戦「集団自決」の記述に「軍関与」「軍命」言及なし 24年度使用の教科書検定 - 琉球新報デジタル

    文部科学省は28日、2024年度から小学生、高校生が使用する教科書の検定結果を公表した。小学6年生が使用する社会の教科書では、検定に合格した3社3冊で取り上げられた「沖縄戦」の記述の中で、沖縄戦の最中に発生した「集団自決(強制集団死)」について旧日軍から住民への命令(軍命)などの関与があったことを示す説明記述がなかった。いずれの出版社も、現行教科書での「集団自決」の関連での「軍命」「軍関与」に言及しておらず、従来方針を踏襲した形だ。 東京書籍(社・東京)は「沖縄戦」についての写真説明で、「アメリカ軍の攻撃で追いつめられた住民には、集団で自決するなど、悲惨な事態が生じた」などとした。日文教出版(文教、同大阪)は、「戦場となった沖縄」と題した章で「アメリカ軍の激しい攻撃」で追いつめられた住民の多くが、「集団自決」に及んだとし、教育出版(教育、同東京)は「沖縄戦」の写真説明で「多くの住民が

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  • 写真集からの複写展示、写真と合わないキャプション…「平良孝七展」主催の沖縄県立博物館・美術館を批判 写真家らが討論会 - 琉球新報デジタル

    県立博物館・美術館で開催中の平良孝七展に関連した討論会「『復帰』50年 沖縄写真の現在―平良孝七展より」(まぶいぐみ実行委員会主催)が11日、那覇市の県立博物館・美術館で開かれた。同展の第1章が、1970年に沖縄革新共闘会議が編集した写真集「沖縄 百万県民の苦悩と抵抗」からの複写展示となったことについて、登壇者が批判した。 平良孝七展の複写展示について批判する登壇者ら=11日、那覇市の県立博物館・美術館 登壇したのは写真家の小橋川共男さん、沖縄近現代史家の伊佐眞一さん、琉球新報記者の小那覇安剛さん、写真家の石川竜一さん、東京工芸大学芸術学部准教授の小原真史さん。進行を写真家の比嘉豊光さんが務めた。 比嘉さんが「写真作品は作家の手によって焼かれたプリントに価値がある。写真集として編集されたものが作品のように展示されているのはいかがなものか」と問題提起した。 伊佐さんは「これまで私たちが見たこ

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  • 一体だれが…辺野古の看板、突然「1日」に 抗議日数のプレート外される 沖縄

    【辺野古問題取材班】名護市辺野古の新基地建設への反対運動が続く米軍キャンプ・シュワブゲート前で14日、抗議日数を示した看板の4桁の数字のうち一部が何者かによって外され、「1日」になっていた。 近くに住む女性が同日午後、三つの数字のプレートがなくなってることに気づき、周辺を探したところ、テント内で見つかった。 ゲート前での座り込みの抗議活動は昨年9月に3000日を迎えた。同看板は昨年10月、インターネット掲示板2ちゃんねる」開設者のひろゆき(西村博之)さんが「座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?」とツイッターで投稿したことで話題となっていた。 【関連記事】 ▼ひろゆきさん「0日にした方がよくない?」 ▼高須クリニック院長、辺野古座り込み「誰もいない」投稿 → 実は「人がいた」 ▼ヘイトスピーチ「罰則なし」沖縄県が条例骨子案 差別者氏名や内容公表 ▼辺野古、弾薬庫が近く

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  • Z世代、沖縄行きたくても運転が壁 ドライブ消極派は旅行敬遠 レンタカー観光に課題  若者意識調査

    沖縄県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は5日までに、Z世代と呼ばれる18歳~25歳の若年層を対象にした「沖縄旅行における移動手段に関する意識調査」の結果を発表した。旅先での運転に積極的な「運転ポジ層」に対し、消極的な「運転ネガ層」と運転免許を持っていない層の合計は、沖縄への旅行意向が10・2ポイント低くなった。自動車を運転しない人でも観光できる公共交通機関の環境整備や情報発信強化などの課題が浮かび上がった。 ▶オリオン、ブルーシール、A&W… 観光客はなぜ沖縄で「企業ロゴT」を着るのか? 調査では、沖縄への観光客の多い首都圏・阪神圏のZ世代のうち62・9%が旅先でレンタカーを運転したくないと思っていて、44・4%は自動車の免許を保有していなかった。 Z世代が思い浮かべる沖縄旅行での移動手段はレンタカー(カーシェア含む)が57%、バスが51・1%だった。うち、運転ネガ(免許なし

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  • 沖縄の自己決定権問う 国際人権法学会で基地問題を報告 - 琉球新報デジタル

    「国際人権法学会」で議論する琉球大学の阿部藹客員研究員(左から4人目)、高木吉朗弁護士(同5人目)=19日、東京・八王子の中央大学 【東京】人権をめぐる国内外の問題について研究成果を発表する「国際人権法学会」が19日、東京都八王子市の中央大学多摩キャンパスで開かれた。日復帰50年を迎えた沖縄の人権問題などについての研究報告があった。 研究報告では「沖縄の人々の自己決定権」についてまとめた「沖縄と国際人権法」(高文研)を上梓した琉球大学の阿部藹客員研究員が「復帰50年に問い直す『沖縄の人々の自己決定権』という問い」と題して登壇した。沖縄弁護士会の高木吉朗弁護士は、人体に有害とされる有機フッ素化合物(PFAS)が在沖米軍基地周辺で検出されている問題を取り上げた。 阿部さんは「(沖縄の人々が)政治的社会的経済的文化的発展を自らの意思で決める権利が満たされていないという現実がある」と指摘。「復帰

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