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ブックマーク / maga9.jp (4)

  • 第37回:「公金だという認識はなかった」桐生市の生活保護問題を検証する第三者委員会に行ってきた(小林美穂子)

    5月24日、早朝4時半に私は起きた。重い身体に鞭打って身支度を整え、朝ごはんをむりやりお腹に詰め込み、ベーグルの形に丸まって寝ているに顔を埋めてエネルギーチャージして家を出た。「第2回桐生市生活保護業務の適正化に関する第三者委員会」を取材するために一路、群馬県桐生市へ。 ザクッとこれまでの経緯 昨年11月、桐生市で生活保護を利用していた男性が、ハローワークで求職活動をした証明とひきかえに、毎日窓口で一日1000円だけ渡されていたことが報道各社から報じられた。 嫌がらせとしか思えない過度な就労指導、最低生活費を大きく下回る分割支給、そして月単位にしても保護費を半額程度しか支給されなかった男性2人はその後、提訴に踏み切った。 同時期、生活保護決定後も保護費の支給が遅れに遅れただけにとどまらず、預けた覚えのないハンコを勝手に受領簿に押された利用者がいたことが報道された。その後の記者会見で、保護

    第37回:「公金だという認識はなかった」桐生市の生活保護問題を検証する第三者委員会に行ってきた(小林美穂子)
  • 斉加尚代さんに聞いた:強まる教育への政治介入。この国で今、何が起きているのか〜映画『教育と愛国』

    この5月に公開された映画教育と愛国』が話題です。道徳の教科化、教科書検定における圧力、日学術会議の委員任命拒否問題、「慰安婦」問題を教える中学校教員や研究する大学教授への激しいバッシング……スクリーンに描き出される、教育と教科書をめぐるこの国の現状には、ぞっとするような怖ささえ覚えます。初監督映画となるこの作品を「切羽詰まる思いで作った」と語る毎日放送(MBS)ディレクターの斉加尚代さんにお話をうかがいました。 教科書をめぐる「圧力」が強まっている ──公開中の映画教育と愛国』は、MBSのドキュメンタリーシリーズの1作として2017年に放映されたテレビ番組がもとになっています。最初にこのテーマで番組を作ろうと思われたのはどうしてだったのでしょうか。 斉加 直接のきっかけになったのは17年3月、小学校の道徳教科書検定の結果が発表され、そこに付けられた検定意見※が話題になっていたことでし

    斉加尚代さんに聞いた:強まる教育への政治介入。この国で今、何が起きているのか〜映画『教育と愛国』
  • 第532回:「自助・共助・公助」〜「共倒れするまで助け合え」という呪い(雨宮処凛)

    「自助・共助・公助」 自民党総裁選を控えた菅義偉官房長官がこのところ強調している言葉だ。 「まず自分でできることはまず自分でやる。自分でできなくなったらまずは家族とか地域で支えてもらう。そしてそれでもダメであればそれは必ず国が責任を持って守ってくれる。そうした信頼のある国づくりというものを行なっていきたいと思います」 9月2日に出演したニュース番組での発言だ。それ以外の場でも「自助・共助・公助」と書かれたフリップを持ち、この言葉をアピールしている。 さて、貧困の現場で16年間活動している私なりにこの言葉を通訳すると、 「自助」とは「自己責任で自分でなんとかしろ」 「共助」とは、「一家心中するまで家族で助け合え」「共倒れするまで地域で助け合え」 「公助」は、「何もかも失わないと公的福祉は機能しないからやっぱり自己責任でなんとかしろ」 という意味である。 この言葉について書きたいことは山ほどあ

    第532回:「自助・共助・公助」〜「共倒れするまで助け合え」という呪い(雨宮処凛)
  • 第484回:また「3人産め」発言と、女性議員がいなかった市と、私が貶められた言葉。の巻(雨宮処凛)

    “失言担当大臣”・桜田前オリンピック担当大臣がまたやらかした。 5月29日、自民党のパーティーで「子どもを3人くらい産むようお願いしてもらいたい」と発言したのだ。この発言には与野党問わず非難が集まり、桜田氏はその後、「子どもを安心して産み・育てやすい環境を作ることが重要だとの思いで発言した。それを押し付けたり、誰かを傷つけたりする意図はなかった」と釈明。が、自民党議員によるこの手の失言には、枚挙にいとまがない。 少し遡っても、2018年にはやはり自民党の加藤寛治議員が結婚式で「ぜひとも3人以上、子どもを産み育ててほしい」とスピーチするなどと発言して大きな批判を受けた。また、19年2月には、麻生大臣が「年寄りが悪いという変な野郎がいっぱいいるけど、子どもを産まなかった方が問題」などと発言、やはり非難を浴びた。 政治家に限らず、18年から振り返ってみても、セクハラや性差別に関する出来事は呆れる

    第484回:また「3人産め」発言と、女性議員がいなかった市と、私が貶められた言葉。の巻(雨宮処凛)
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