創作物の著作権はどの程度認められるのでしょうか。またどこまでが模倣で、どこからが盗作なのでしょうか? 画像生成AIによる創作物を含めて、法律に基づく正しい知識を弁護士に聞きました。 先日、『美少女戦士セーラームーン』や『少女革命ウテナ』等の人気作を手がけたアニメ監督・幾原邦彦さんが、SNSを通じて「見に覚えのない盗用」の抗議が寄せられていたという報道がなされ、話題を集めました。 インターネットやSNSのおかげで創作発表の場が広がり、また創作者と直接繋がれる環境になったことで、著作権に関わるトラブルが近年急増しています。 そこで著作権侵害の線引きや注意点について、弁護士法人 内田・鮫島法律事務所の弁護士でデジタルハリウッド大学客員准教授の高瀬亜富さんに聞きました。 ●そもそも「盗作」ってなに? ――近年、SNS上でイラストを盗作されたとか、逆に身に覚えのない指摘を受けたといったトラブルが発生