私は小学校3−4年のころは特撮ファンだったが、『変身忍者嵐』は観なかった。同世代の関東地方の人なら分かるだろうが、『ウルトラマンA』の裏番組だったからである。ちょうど同じ頃に、『快傑ライオン丸』の放送も始まったので、いずれも時代劇の等身大変身ものということで、当時予告を見て驚いたのを今でも覚えている。 で、『ライオン丸』のほうはもちろん観ていた。で、今になって『嵐』をDVDで観始めたのだが、これは『A』の裏番組なので視聴率では苦戦したというが、内容的に、『ライオン丸』に負けているなと思わざるをえない。だいたい嵐のコスチュームはまるでチンドン屋である。あんな派手派手しい忍者があるものか。それに比べて、ライオン丸のデザインは美しかった。また変身シーンも、嵐は「吹けよー嵐! 嵐!」と叫ぶだけで、リズム感がないし、形としても工夫が足りないし、一回に二度も変身して、その都度、「ハヤテの脳が異常振動を