東日本大震災で被害を受けた東京電力福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)では19日、電源復旧作業が進められ、同日にも1、2、5、6号機へ送電できる見通しになった。3、4号機でも20日までに送電できる見通し。電源が復旧すれば、冷却水を供給して核燃料を冷やすことができ、現在の危機的な状況から脱することができる。 東電によると、17日に始まった電源復旧作業は夜通し続けられた。40年前、原発建設時に使った東北電力の送電線から1、2号機まで仮設ケーブルを引き込んだ。作業員の被曝(ひばく)を避けようと、巨大な糸巻きのような500メートルのケーブル三つ、計1.5キロ分を、山側を大きく迂回(うかい)して構内の道路沿いに引いた。 3、4、5、6号機はこれとは別に、東京電力の自前の送電線から仮設ケーブルを引き込む。5、6号機は19日中に、3、4号機も20日に作業が終了する見通しという。 電源をまず引き込む