『課長の教科書』を血肉にする ベストセラーの『はじめての課長の教科書』(酒井穣著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読んだ。実は私はこの本のことを知らなかった。ミドルマネジャーの仕事について概説した本を探していたのだが、ありそうでなかなかない。そこでこの本に突き当たり購入し、購入してから、実は昨年から大変に話題になって売れている本なのだということを知ったのである。アマゾンの総合ランキングで一位にもなったという。発売後3ヶ月で9刷、10万部を達成したという。 同書の中で、著者は、「ビジネス書を読む」ということについて次のように指摘している。「本で得た知識というのは、実際に実行してみることではじめて、直感的な思考法を司る小脳に「経験」として刷り込むことができるのです。ですから、実際に実行するプロセスが付随していない限り、良書が本来持っている力も半減か、それ以下となってしまうのです。(P.21