東大の坂村健教授が、『変われる国・日本へ/イノベート・ニッポン』(アスキー新書)を上梓した。そのキャッチコピーは「日本はありとあらゆるものを変える必要がある」と、いささか過激だ。 米国一辺倒のコンピュータの基本ソフトの世界にあって、世界で最も使われている組み込みOSである“TRON”を育てた人物は、いま日本のどこをどう変えよと言っているのか? アスキー取締役の遠藤諭が聞いた。 坂村 健(さかむら けん) 1951年東京都生まれ。東京大学大学院情報学環学際情報学府教授。工学博士。専攻はコンピュータ・アーキテクチャー(電脳建築学)。1984年からTRONプロジェクトのリーダーとして、まったく新しい概念によるコンピュータ体系を構築して世界の注目を集める。現在、TRONは世界でもっとも使われ、ユビキタスコンピューティング環境を実現する組込OSとなっている。 ── この本を書かれた理由は? 【坂村氏
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