仔猫アオイ「むむっ。トンボだわ!」 仔猫アオイ(左下)「邪魔よ!」 仔猫ユズ「ん?」 3月の打ち上げ花火 先日の夕方、近所で花火が上がっていた。 私はサンダルをつっかけて外に出て、寒々しい夜空にひらく花火を見上げた。 ここらあたりで、夏以外に花火が打ち上がるのは珍しい。 長いコロナ禍の閉塞感で落ち込みがちな市民の気持ちを花火でパっと盛り立てよう、って意図なのかもしれない。 冬、いや今は、もう春か。 夏の花火はあんなに風流なのに、肌寒い春の花火ってなんだか少し寂し気に感じてしまう。 夏の花火 アオイとユズが仔猫の夏、年に一度の花火大会の日がやってきた。 ドンッドンッ!と立て続けに打ちあがる、腹に響くような音。 猫たちは、ぴたっと動きを止めた。 アオイはイカ耳になりながら、打ち上げの音を聞いていた。 アオイは頭がよくて、肝も据わっている。 しばらくして、その音が害のないものだと判断したんだろう
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