南スペインの湿地に生息するフラミンゴの調査を行う研究者らによれば、フラミンゴがピンクなのは、自然にピンクの羽が生えるからなのではなく、女性が化粧をするように、着色した分泌液を自ら羽に塗り込んでいるからなのだそうだ(BBCの記事)。 フラミンゴは、尾脂腺からカロチンを含む朱色に着色された脂を分泌しており、尾脂腺に頬を擦り付け、その頬を直ぐに首、胸、背中の羽に擦り付けることで全身の羽毛に着色した分泌物を延ばしているのだそうだ。陽射しにあたるとカロチンは脱色するため、数日経つと羽に塗りつけた色が抜けてしまう。また、フラミンゴの間では、よりピンク色が濃いほうが魅力的なこともあり、フラミンゴは頻繁に色のメンテナンスを行っているのだという。 興味深いことに、人間と同じく雌のフラミンゴの方が雄より「化粧」する頻度が高いそうだ。さらに環境が良いほうがより頻繁に「化粧」することとなり、また色の濃いフラミンゴ