入退室管理は従来、企業や大学の研究所、工場、病院、コンピューター室といった特定施設に必要な防犯システムあるいはその延長上のセキュリティーにすぎなかった。だが今や、企業が抱えるさまざまな課題、例えば事業継続、内部統制、個人情報保護法、機密情報管理、ISMS(情報セキュリティーマネジメントシステム)、労務管理、安否確認といった課題に対して、入退室管理はどのような課題解決となりうるかといったとらえられ方をすることが増えてきた。 単に出入り口のドアから侵入者を防げば済むということではなくなり、企業の課題解決ソリューションになりつつあるのだ。それを背景に多種多様な入退室管理システムが登場してきている。どんな入退室管理システムや関連技術があるのか。主だった製品の特徴や導入の際のポイントなどについて、今回と次回の2回に分けて見ることにする。 文/日高 俊明 2007年7月18日 後編はこちら >>