私のFacebook上の友人には、左派リベラルの政治的立ち位置の人が多い。加藤氏の生前からそうだったのだが、亡くなられた後、私が加藤氏の著書の感想を投稿しても「左派リベラル系友人知人」からの反応が薄い。そういう人から見ると、どうも加藤典洋氏は、反動的保守的知識人ということになっているらしい。そういう評価になってしまった事情、それがいかに誤った、残念な、的外れな評価であるか、そして、加藤氏の論の核にあるものがどういうことかを、東浩紀氏が、このうえなく分かりやすく書いてくれています。 kindle版『戦後的思想』には、東氏の解説が収録されていなかったので、中古でしか手に入らなくなっている講談社文芸文庫版を購入して、東氏の解説だけをさきほど読んだのですが、これが、予想を超えて素晴らしい文章でした。涙が出てきました。まさに、こういうことを僕は言いたかったのだ、ということを、東氏がもののみごとな文章