押井守という人がいる。 作品はもちろん、歯に衣着せない、かつ独特の論理展開で本質をつく言説でも人気の映画監督である。そして圧倒的な犬好き。 押井守は著書 「コミュニケーションは、要らない」で こう断言する。 日本人は順番にものを考えられない。 だからダメなんだ・・・! どういうことか。以下、同書からの引用。 日本人と言うのは、とにかく一から順番にものを考えるということが苦手だ。論理的に物事を積み重ね、結論に辿り着くという思考回路が不思議なほど欠如している。「絆」などという情緒的な言葉に過剰に反応し、「廃炉」や「原発」という言葉にも情動的な反応を見せるが、その背後にある物事を学び、そこから順番に考えることができない。 この指摘自体は珍しいものじゃない。だからこそ「論理的思考」だの「本質思考」だのをテーマにした実用書が多く出され、売れてもいる。僕らも自覚がないわけじゃない。 ユニークなのはここ