エネルギーだけでとりあえず起業することと、本当に筋のいい「事業家」になることは、まったく違います。 かつての僕は前者でした。 いま僕は「プレックス」というベンチャー企業を経営しています。創業から6年、メンバーは370名を超え、今年度の売上は60億を見込んでいます。 周りの方から「めっちゃ順調だね」「なんでそんなうまくいってるの?」と言っていただくこともあるのですが、決して最初からうまくやれたわけではありません。 とくに学生時代から新卒にかけての自分は失敗ばかりで。志と態度だけはデカいけれど、突き抜けたものはなんにもない人間でした。 このnoteでは、かつて「勢いだけで起業した若者」だった僕が、失敗を通して「事業家の考え方」を身につけるまでの話をしたいと思います。事業づくりに興味のある学生や社会人の方にとって、少しでも役に立てばうれしいです。 2秒で起業を決める初めての起業は、大学3年生のと
こんにちは。いつもお上品な僕ですが、今日はそのお上品さに磨きをかけたしゃらくせえ口調で、翻訳小説って何が面白いのか、そんなところに焦点を当ててお話していきたいと考えています。 なんでまた翻訳小説なんですか? そもそも「翻訳小説」とはなにかといえば、海外文学を日本語*1に翻訳した小説のことです、そのまんまですね。そしてここで特に注目したいのは、「翻訳」という過程を経たからこそ得られる愉しみがあるということ。そう考えて今回は「海外文学」ではなく「翻訳小説」と銘打ってみました。 でもって、なぜそんなことを、誰にも聞かれないのにわざわざ喋りだすのかと言いますとですね……いきなり自分語りになってしまって恐縮なのですが、そもそもぼくが小説というものに主体的な興味を持った高校生のころ、日本人が日本語で書いた小説にしか興味がなかったということに由来します。どうしてだったのかと言えば、言葉の芸術(技芸?)と
このブログでは原則的に海外文学しか扱ってないが、実は日本文学やノンフィクションも陰でそこそこ読んでおり、それらを読書メーターに登録している。 今回、2018年に読んだすべての本から、最高点(星5)を付けた本をピックアップすることにした。読書の参考にしてもらえれば幸いである。 評価の目安は以下の通り。 ★★★★★---超面白い ★★★★---面白い ★★★---普通 ★★---厳しい ★---超厳しい 世界文学を読みほどく: スタンダールからピンチョンまで【増補新版】 (新潮選書) 作者:夏樹, 池澤 新潮社 Amazon 2003年に京都大学で行われた講義録。各作品をあらすじに沿いながら読み解いている。 講義に使われているのは以下の11作。 スタンダール『パルムの僧院』【Amazon】 レフ・トルストイ『アンナ・カレーニナ』【Amazon】 フョードル・ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟
このブログでは原則的に海外文学しか扱ってないが、実は日本文学やノンフィクションも陰でそこそこ読んでおり、それらを読書メーターに登録している。 今回、2019年に読んだすべての本から、最高点(星5)を付けた本をピックアップすることにした。読書の参考にしてもらえれば幸いである。 評価の目安は以下の通り。 ★★★★★---超面白い ★★★★---面白い ★★★---普通 ★★---厳しい ★---超厳しい モンテ・クリスト伯 7冊美装ケースセット (岩波文庫) 作者:アレクサンドル デュマ 岩波書店 Amazon 19世紀は小説の黄金時代だったが、その精華と言えるのが本作だろう。19世紀大衆小説の頂点である。内容は復讐もので、謀略によって監獄に収監された青年が14年後に脱獄、財宝を手に入れて大金持ちになり、モンテ・クリスト伯を名乗って自分を陥れた者たちに復讐する。本作は文庫本7冊にわたる大長編だ
このブログでは原則的に海外文学しか扱ってないが、実は日本文学やノンフィクションも陰でそこそこ読んでおり、それらを読書メーターに登録している。 今回、2020年に読んだすべての本から、最高点(星5)を付けた本をピックアップすることにした。読書の参考にしてもらえれば幸いである。 評価の目安は以下の通り。 ★★★★★---超面白い ★★★★---面白い ★★★---普通 ★★---厳しい ★---超厳しい 日中関係史 1500年の交流から読むアジアの未来 作者:エズラ・F・ヴォーゲル 日本経済新聞出版社 Amazon 著者は日本と中国に造形が深いようで、日本では『ジャパン・アズ・ナンバーワン』【Amazon】が、中国では『現代中国の父 鄧小平』【Amazon】がベストセラーになっている。 本書については、著者が次のように書いている。 本書は時系列に沿って、文字記録に残る一五〇〇年間の日中関係史を
このブログでは原則的に海外文学しか扱ってないが、実は日本文学やノンフィクションも陰でそこそこ読んでおり、それらを読書メーターに登録している。 今回、2021年に読んだすべての本から、最高点(星5)を付けた本をピックアップすることにした。読書の参考にしてもらえれば幸いである。 評価の目安は以下の通り。 ★★★★★---超面白い ★★★★---面白い ★★★---普通 ★★---厳しい ★---超厳しい 文学こそ最高の教養である (光文社新書) 作者:駒井 稔 光文社 Amazon 光文社古典新訳文庫を立ち上げた編集者・駒井稔が、同文庫の訳者たちにインタビューしている。元は紀伊國屋書店で行われたイベント。全14章。 以下、本書に登場した訳者たち。 野崎歓(プレヴォ『マノン・レスコー』【Amazon】) 中条省平(ロブ=グリエ『消しゴム』【Amazon】) 谷口亜沙子(フローベール『三つの物語』
このブログでは原則的に海外文学しか扱ってないが、実は日本文学やノンフィクションも陰でそこそこ読んでおり、それらを読書メーターに登録している。 今回、2022年に読んだすべての本から、最高点(星5)を付けた本をピックアップすることにした。読書の参考にしてもらえれば幸いである。 評価の目安は以下の通り。 ★★★★★---超面白い ★★★★---面白い ★★★---普通 ★★---厳しい ★---超厳しい 戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫) 作者:スヴェトラーナ アレクシエーヴィチ 岩波書店 Amazon 狙撃兵や外科医、パルチザンなど、独ソ戦に関わった女性たちの証言を集めている。 わたしたちが戦争について知っていることは全て「男の言葉」で語られていた。わたしたちは「男の」戦争観、男の感覚にとらわれている。男の言葉の。女たちは黙っている。(p.9) 上記のような問題意識から本書は徹頭徹尾
今年ももう終わろうかとしていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 私は、いい感じです。 さて、わたしの資産推移はどうなったのか。 こうなりました。 6200万円。 日本円ベースで+30% とりあえず、今日、一番言いたいこと。 金利10%のカードローン借りてまで投資元本維持したの正解じゃね? 昨年から今年にかけて、いろいろあって突発的に資金が 300万円も必要になったのですが、私は5秒ほど悩んで カードローンでの資金調達を選択しました。 いざという時のための投資なのでは?とかも刹那思いましたが、 株はそれ以上上がると信じていましたし、 そもそも日本円が残念ながらゴミクズ説を強く認識していることから 高い利息払ってでも将来に分割して支払うことを選択。 今年、かつ現段階に限っては正しかったと判断しています。 言わば、今年のベストバイ。 実際、一円あたりの価値毀損の進行、相変わらず止まりません
2019年12月25日♥178 以前、数少ない友人の一人に米津玄師のファンだと言ったらこう聞かれた。 「どうしてレモンが苦いの?酸っぱいものじゃないの?」 その時、自分がレモンを“苦い”と思っていることとその理由に気が付いた。 高校の教科書に載っていた高村光太郎の『レモン哀歌』の一節。 「わたしの手からとつた一つのレモンを あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ」 レモンは皮ごと齧るものではない、皮ごと噛んだら苦いでしょうに。 授業の本題から外れた先生の些細なつぶやきが頭に残っていたからだ。智恵子が皮ごと噛んだレモンの苦さ、愛する人を失う光太郎の心の苦さが私の心の中にも広がった。クラスメイトと一緒にいるよりも図書室で一人本を読んでいる方が楽しかった私には、現実の世界よりも本の世界の方がリアルで、レモンは『レモン哀歌』のレモンで、それは“苦い”ものだったのだ。 『Lemon』を聴いた時、まだ私は
One major theme that runs through Pitchfork’s best albums of 2024 is disbelief. There are pop albums that defy all expectations, indie rock records that shouldn’t work but do, rap tapes that are made of everything but the raps, surprise debuts, stunning comebacks, and shocking finales. It’s the albums that leave us speechless that make us want to write about them. Here are those 50 incredible albu
Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? 本記事は K3 Advent Calendar 2024 23日目の記事です 本記事では、趣味がSurveyで毎日論文漬けの僕から、論文の探し方・読み方のTipsを伝授します! もちろん、研究分野によっても論文の書き方や特徴は変わってきます!基本的に普遍的なことを書くつもりですが、僕の専門であるコンピュータサイエンス・機械学習・コンピュータビジョン・自然言語処理の分野に依存した部分もたたあると思います!あくまで参考程度に、もし指導教員の話とコンフリクトしたら、そちら優先してマージしてください! この記事を読んでる人の中には、来年度から研
もう年の瀬も年の瀬。スーパーでは年越しそば用の海老天が山積みになっているが、皆様はもう年越しそば用の蕎麦は用意したであろうか? もしもまだなら。そして、もしも生蕎麦ではなく干し蕎麦派なら……。以下に説明する4つのメーカーなら「間違いない!」と断言したい。 ・干しそば評論家推薦のメーカー 選者は、これまで269種類の干し蕎麦を食べてきた「干しそば評論家」の私(羽鳥)である。自信を持ってオススメできるメーカーは以下の4社! その1「奈良屋」 もしも運良くスーパーや百貨店、あるいはセレクトショップに奈良屋(福島県)の干し蕎麦があったらラッキーだ。奈良屋といえば「二八(にはち)」であり、さらに太さの違う「乱切り」が得意技。いずれにしても「奈良屋の二八そば」を選べば間違いはない。 その2「山本食品(山本かじの)」 こちらは上記の奈良屋さんよりも入手しやすいはず。そばどころ長野県の星、それが山本食品で
「マジモンの汚職大国」=中国の”本気”が見られる名著の紹介と、それに日本はどう対抗すべきか?という話。 今年の年末年始に時間がある時に読むのにすごいオススメな本を紹介したいんですが・・・ この本↓、単純にめっちゃ面白い上に、中国という国の実像についてものすごく考えさせられるし、その上で日本はどうやってこの「困った巨人」と付き合ったり対抗したり競争したりしていけばいいのか・・・について本気で考えるためにものすごく重要な情報を与えてくれる本でした。 私が陥った中国バブルの罠 レッド・ルーレット:中国の富・権力・腐敗・報復の内幕 デズモンド・シャム どういう本なのか、そして内容の紹介だけでなく、中国という国の運営方法についての考察と、ソレに対して日本はどうやって対抗していけばいいのか?というような話をします。 ・ 1●”自由主義社会育ち”の中国人が体験する「中国共産党幹部の世界」のリアルこの本の
2013年から「その年ごとにブックマークしたページでよかったもの集めた」と題して、1年分の「自分がブックマークしたページ」を振り返り、まとめています。2024年版を作りました。 完全に「私得」なまとめなのでカテゴライズなどは一切しておらず、主に自分のブックマークした順番となっています。基本的には、以下の基準で選出しています。 当年に作られたエントリーであること Wikipediaや当年に作られたことが明確でない役所のページなどは除外 ブックマークが多く集まっていてもリンク切れであるものは除外 Yahoo!ニュース(掲載終了)、サイトクローズなど 内容が「閲覧する際に1記事単位になっている(ページャーはOK)」になっていること 有料記事、課金しないと全部読めない記事などは除外 来年も良いブックマーク活動ができますように。 2024年にブックマークしたページでよかったもの 正月があと数十回しか
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