2040年にエネルギー自給率100%へ、太陽光を増やしてから風力を伸ばす:エネルギー列島2013年版(7)福島 どこよりも早く「脱・原発」を掲げて復興に取り組む福島県は、2040年に県内のエネルギー需要の100%を自給できる体制を目指す。2015年までは太陽光を中心に導入量を増やし、その後は風力発電を大幅に伸ばす計画だ。木質バイオマスによるスマートコミュニティ計画も進み始めた。 福島県に原子力発電所は要らない――。2040年までに再生可能エネルギーだけで県内の電力需要を満たせるように、県を挙げた取り組みが活発に進んでいる。その象徴が2013年2月に発表した「再生可能エネルギー先駆けの地アクションプラン」で、エネルギー自給率100%を実現するまでのロードマップを示した。 このアクションプランには2015年までの毎年の目標値と具体的な施策が盛り込まれている(図1)。2015年までに最も大きく伸