京セラやIHI、九電工、竹中工務店など7社が出資する特別目的会社が11月、鹿児島市でメガソーラー(大規模太陽光発電所)の稼働を開始した。出力は国内最大級となる7万kW。発電した電力は、昨年7月に始まった再生可能エネルギー電力の固定価格買い取り制度(FIT)に基づいて、20年間、九州電力へ売る。長期間、安定して発電し続けるために、臨海地域の厳しい自然環境に耐えられる工夫を随所に盛り込んでいる。 北東に活火山の桜島を望む鹿児島市七ツ島。鹿児島湾に浮かぶ埋立地に整然と設置された約29万枚の太陽光パネルは壮観である。土地の面積は、東京ドーム約27個分、約127万m2。発電所の外周は4.3kmで歩いて回れば1時間半ほどかかる。 この土地はIHIが1970年代後半に取得したもの。もともと造船所を建設する考えだったが、造船産業が不況に陥ったことで実現に至らず、長い間、遊休地となっていた。
![太陽光パネル29万枚の風景:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)