DMM.comが設立した小規模事業者向けの開発・検証施設「DMM.Make AKIBA」の狙いは、アイデアさえあれば個人でもハードウエア企業を立ち上げられる環境を整えること。背景には、IoT(Internet of Things)という言葉が象徴する、エレクトロニクス業界の一大変化がある(日経エレクトロニクス2月号の特集「スマートマシンの目覚め」参照)。DMM.make AKIBAのキーパーソンである岩佐琢磨氏と小笠原治氏の2人に、日本のスタートアップや大手電機企業の進むべき道を聞いた。岩佐氏は国内家電ベンチャー企業の先駆けといえるCerevoのCEO(最高経営責任者)。小笠原氏はさくらインターネットの創業メンバーの1人で、IoT関連のスタートアップ企業などに投資するABBALabの代表取締役を務める。 ――民生機器の分野で日本の大手電機メーカーの存在感が薄くなっています。 岩佐 毎回同じ