タイトルは、実は正確ではなくて、本当は読み出してから20年くらい経っているが、まだ読み終えてない本がある。 読み終えてないだけなら、何冊だか分からないくらいあるが、自分としては割と前向きに(休み休みだが)読み続けているのに、まだ「終わらない」のである。 驚くような難解な本ではない。何しろ中身は対談でしゃべり言葉。メインにあたる著者は、これはちゃんとした書物というより「読み物」に近いと言っているほど、読みやすい本である。 分量の方も多くない。多分、早い人なら数十分で、本を読むのが遅い自分でも数時間もあれば読めてしまえるくらいのものだ。 実は読む通すだけなら、何度かしてる。 使い古された言葉で言えば、その度に「発見」がある。 もう少し正確に言うなら、その度に自分が読めてなかった箇所が見つかる。 それも、そう、そこかしこに。 最初から、「よおし、この本は10年かけて読むぞ!」と意気込んだ訳でも、