(上條キャスター) きのう発表になった国際学力テストで日本のこどもたちの算数・数学と理科の成績がやや上向きの傾向がみられました。この調査について、早川解説委員に聞きます。 Q1.成績が上向いてよかったですね? A1.この10年、学力の低下が心配されてきましたので、関係者はホッと胸をなでおろしています。ただ、手放しでは喜べない部分があります。というのは、このテストは、日本のこどもたちがもともと得意な基礎知識を測るものだからです。これまでも、日本は東アジアの韓国、シンガポール、台湾などと並んで高い成績を収めてきました。成績上位の国や地域と比較するとそう大きな変動はなかったことになります。 Q2.それでも上位なら頑張っていると言えるのではないですか? A3.たしかにその通りです。あえて言うと、中学校の数学に不安があります。 一つは、上位は頑張ったけれど。4年前の前回と比較してみると、成績最上