排出ガス規制で一時下火になった「ターボ」などのガソリン過給器に、復活の動きが出ている。 小型エンジンと組み合わせて燃費を向上させるダウンサイジングと呼ばれる技術が生まれ、欧州や中国で「低価格エコカー」としての需要が急増しているためだ。日本でも日産自動車が9月に搭載車を発売し、日本のターボメーカーは世界で生産体制の増強に動く。 日産が発売する新型「ノート」は、現行のエンジン(排気量1・5リットル)を小型化した分の馬力を「スーパーチャージャー」と呼ばれる過給器の一種で補い、同程度の馬力を確保しつつ燃費を4割改善した。過給器による燃費向上の波は、ハイブリッド車(HV)をエコカーの中心に据えるトヨタ自動車にも及び、新興国向けにターボ車開発を急ぐ。