タグ

ブックマーク / book.asahi.com (12)

  • 「グローバル・ヒストリーとしての独仏戦争」書評 政略で国際法を用いた鉄血宰相|好書好日

    グローバル・ヒストリーとしての独仏戦争 ビスマルク外交を海から捉えなおす (NHKブックス) 著者:飯田洋介 出版社:NHK出版 ジャンル:新書・選書・ブックレット グローバル・ヒストリーとしての独仏戦争 ビスマルク外交を海から捉えなおす [著]飯田洋介 著者は前著『ビスマルク』(中公新書、2015年)で、デンマーク、オーストリア、フランスとの3度の戦争を主導しドイツ統一を成し遂げた「鉄血宰相」のイメージを解体した。ビスマルクは決して好戦的な政治家ではなく、刻々と変化する内外の情勢に対応し続けた結果、戦争を選択したにすぎない。 書では、ビスマルク外交をヨーロッパでの勢力均衡に限定せず、独仏戦争時における日・米国への働きかけも視野に入れ、海の視点から捉え直す。具体的には、グローバルに活動するドイツ商船をフランス海軍から守るためのビスマルクの苦闘を描く。 当時のフランスはイギリスに次ぐ海軍

    「グローバル・ヒストリーとしての独仏戦争」書評 政略で国際法を用いた鉄血宰相|好書好日
  • 学校教育に忍び寄るオカルト思想 原田実『オカルト化する日本の教育』より|じんぶん堂

    記事:筑摩書房 original image: beeboys / stock.adobe.com 書籍情報はこちら †教育現場は感動に飢えている ここ一〇年くらいの間に「江戸しぐさ」の道徳授業への導入や、親学の台頭と並行して教育現場に広まりつつあるものとして、大規模な組体操、1/2成人式、誕生学などが挙げられる。 小中高等学校の運動会などで児童・生徒たちによる組体操は、ピラミッドやタワーなどで次第にその高さを競い合う傾向があった。二〇一四年度には組体操関連で起きた事故が全国で八五九二件(独立行政法人日スポーツ振興センター調べ)に及んでいる。組体操で起きる事故の中には死者が出たり重傷者に重い後遺症が残ったりした例もある。 名古屋大学准教授の内田良の試算によると一五一人で構成される一〇段のピラミッドだと土台の中央部には一人あたり三・六人分の体重がかかる生徒がいる。中学三年男子の平均体重では

    学校教育に忍び寄るオカルト思想 原田実『オカルト化する日本の教育』より|じんぶん堂
    kaionji
    kaionji 2021/02/15
  • 「産業革命は黒人奴隷たちの血と汗の結晶である」 歴史学の常識を覆した研究者とは 川北稔さんが解説|じんぶん堂

    記事:筑摩書房 iStock.com/vivalapenler 書籍情報はこちら 「周辺」から世界の歴史を見る 植民地など、「周辺」とされる地域から世界の歴史をみようとする立場は、いわゆる世界システム論をはじめとして、いまではそれほど珍しくはない。そうした見方は、学問的にも市民権を得ているといえる。しかし、ほんの半世紀まえには、そうした立場は、まともな学問とはみられないものでもあった。先頭を切って、この困難な局面を切り開いたひとりが、書の著者エリック・ウィリアムズである。 トリニダード・トバゴの郵便局員の息子として生まれたウィリアムズは、秀才の誉れ高く、周りの期待を背負って、宗主国イギリスのオックスフォード大学に送りこまれた。古典学を専攻した彼は、抜群の成績で卒業したものの、当時のイギリスには─―というより、日をふくむ世界には─―、西洋文明の根源にかかわる古典学、つまりギリシア語やラテ

    「産業革命は黒人奴隷たちの血と汗の結晶である」 歴史学の常識を覆した研究者とは 川北稔さんが解説|じんぶん堂
    kaionji
    kaionji 2020/09/10
    ピューリタンの勤勉さという話はよく聞くが幻想だったか
  • 「ハリウッド・スターはなぜこの宗教にはまるのか」書評 困惑にじむ、貴重な取材報告|好書好日

    ハリウッド・スターはなぜこの宗教にはまるのか 著者:ジョン・スウィーニー 出版社:亜紀書房 ジャンル:哲学・思想・宗教・心理 ハリウッド・スターはなぜこの宗教にはまるのか [著]ジョン・スウィーニー はやりの自己啓発書みたいなタイトルだけれど、原題は「恐怖の教会」(The Church of Fear)。サイエントロジー教会という新興宗教に対する取材経験をつづったルポだ。 ちょっと邦題詐欺のようなところがあって、トム・クルーズやジョン・トラボルタといった名だたるハリウッドスターがこの宗教に「なぜはまるのか」という理由は解き明かされていない。けれど、貴重な取材報告であることは間違いない。 アメリカのSF作家、L・ロン・ハバードがつくったこの宗教は、精神医学を否定し、独自の歴史観を有している。7500万年前、銀河連合の長である「ジヌー」は、セイタンと呼ばれる生命体を地球に送り、火山の中で水素爆

    「ハリウッド・スターはなぜこの宗教にはまるのか」書評 困惑にじむ、貴重な取材報告|好書好日
    kaionji
    kaionji 2015/02/25
    SF宗教
  • 「江戸しぐさの正体」書評 眉つば「ニセ歴史」にツッコミ|好書好日

    江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書) 著者:原田 実 出版社:星海社 ジャンル:新書・選書・ブックレット 江戸しぐさの正体——教育をむしばむ偽りの伝統 [著]原田実 「江戸しぐさ」なるものがはやっている。要約すると、〈すれ違う際に傘を傾けてすれ違う「傘かしげ」など、江戸時代には優れたマナーがあった。商人たちは小さなしぐさの中にも思慮深い行動哲学を込めていた。それが今や、数々の江戸しぐさが失われている。今こそ江戸しぐさに学ぶべきでござる〉といったもの。 ほほう、すばらしい伝統じゃないの。やっぱりお江戸はユートピア。今後の「お・も・て・な・し」に活用しましょう……って、おっと危ない、そのままうのみにしてはなりません。なにせこの江戸しぐさ、最近つくられた「ニセ歴史」なのですから。 書は「傘は江戸時代には今ほど一般的ではなかったよね」といった事実確認を重ね、江戸しぐさの矛盾

    「江戸しぐさの正体」書評 眉つば「ニセ歴史」にツッコミ|好書好日
    kaionji
    kaionji 2015/01/07
    隠れ江戸っ子w
  • 本の記事 : 隠れキリシタン、意外な素顔 長崎純心大教授、現地訪ねて新説 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    徳川幕府などの禁教政策によって300年近く弾圧され、潜伏を余儀なくされた日のキリスト教徒たち。「隠れキリシタン」とも呼ばれる彼らの信仰は、キリスト教とは全く異なる「土着信仰」になっていた――。長崎純心大の宮崎賢太郎教授(宗教学)が、『カクレキリシタンの実像』(吉川弘文館)でこんな説を唱えた。隠れキリシタンは、キリスト教徒ではないのか? 宮崎教授は1986年以来、隠れキリシタンが暮らす長崎県生月島(いきつきしま)や熊県天草などを訪れ、「信仰の姿をじかに確かめてきた」。その結果、分かったのは「表面的にはキリスト教に由来する部分もあるが、中身は完全に日的である」ということだ。 たとえば祈祷(きとう)文に相当する「オラショ」。宣教師の祈りが原型だが、長い間に呪文化し、「中身は、ほとんど理解されていない」という。 実際、口伝えで伝わってきたオラショを大正~昭和初期に文章化した際には、「デウス(

    本の記事 : 隠れキリシタン、意外な素顔 長崎純心大教授、現地訪ねて新説 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    kaionji
    kaionji 2014/07/19
  • 本の記事 : 自殺はなぜ社会問題か 社会科学者3人が共著 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    自殺はなぜ「社会問題」なのか――。社会科学の研究者3人が、国内外のデータを駆使して自殺の実相に迫る著書『自殺のない社会へ』を発表した。自殺対策には当に効果があるのかも検証。14年続いた「自殺者3万人時代」の意味を問うとともに、新しい政治像の提言にもなっている。 自殺のでは珍しく、経済学者と政治学者が執筆した。開発経済学が専門の澤田康幸・東大教授(46)、米国政治の上田路子・米シラキュース大研究員(40)、政治行動論の松林哲也・大阪大准教授(36)だ。 ■防止策の効果検証 証拠もとに政策必要 社会科学の立場から自殺問題に取り組む動きが少ない、との問題意識が3人をつないだ。「精神科医が書いたばかりでいいのか」と澤田。「効果を問わぬまま自殺対策が進む現実に危機感を覚えた」と上田。「エビデンス(証拠)に基づく研究を踏まえた対策づくりが必要だ」と松林。 自殺については「個人の選択だ」とする考え

    本の記事 : 自殺はなぜ社会問題か 社会科学者3人が共著 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    kaionji
    kaionji 2013/10/16
  • 「翻訳がつくる日本語」書評 なぜ性別が強調されるのか|好書好日

    翻訳がつくる日語―ヒロインは「女ことば」を話し続ける [著]中村桃子 現代日で暮らしていて、「私は賛成ですわ」「俺はかまわないぜ」といった言葉づかいをするひとに、私は遭遇したことがない。 しかし、日語に翻訳された外国人の発言(あるいはセリフ)で、過剰な「女ことば」や「気さくな男ことば」、どこの方言だか不明な「ごぜえますだ」といった言葉が使われていても、なんとなく受け入れている。 日語への翻訳の際、なぜ、「女性」「気さくさ」「黒人」といった性別、性質、人種を強調するような表現が採られてきたのか。その変遷をたどり、分析研究したのが書だ。 「日語および日語を使っている人々に、翻訳が与えた影響」という観点が非常に興味深い。我々は日々翻訳物に接しているため、実際にも「女性は女ことばを使っている」ように錯覚する。その錯覚がまた、翻訳家が外国人女性の発言を「女ことば」で訳す原因にもなる。つ

    「翻訳がつくる日本語」書評 なぜ性別が強調されるのか|好書好日
    kaionji
    kaionji 2013/10/16
  • 本の記事 : 高崎のジュンク堂撤退 大型店が競合、大手でも脱落 - 長屋護 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    JR高崎駅前の「ジュンク堂書店高崎店」が3日、閉店した。専門書の品ぞろえが強みの大手が、「蔵書に見合った売り上げにならなかった」(同社営業部)として、拡張から3年で撤退を決めた。雑誌・書籍の国内市場は8年連続前年割れ。書店数が減る一方、店舗の大型化が進む県内では、大手間の競争も激しさを増している。 「永らくお世話になりました」。高崎駅西口から徒歩1分。「高崎ビブレ」6階の店内に、張り紙が貼られていた。2日は営業時間中もの撤去作業が進められ、空の棚が目立った。 2008年、コミック専門店として7階に開店。10年に6階にも拡張し、店舗面積約2千平方メートルの総合書店とした。専門書約20万冊を含む約50万冊の品ぞろえは、県内有数だった。 ただ、ビブレの他のテナントは若者のファッション専門店などが多い。専門書の品ぞろえに定評があるジュンク堂にとって、客層の面での相乗効果は、期待しにくい立地だっ

    本の記事 : 高崎のジュンク堂撤退 大型店が競合、大手でも脱落 - 長屋護 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    kaionji
    kaionji 2013/06/06
    駐車場ないとな
  • 本の記事 : 米アマゾン、9月にも電子書籍配信開始 日本向け | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    インターネット通販大手の米アマゾン社は、日国内向け電子書籍配信サービスについて、8月末から9月にかけての開始をめざして最終調整に入った。作品提供を受けることで角川グループと大筋合意。新潮社も提供に前向きだ。講談社との交渉も大詰めを迎えている。電子書籍を読むための端末「キンドル」も国内で発売する。 アマゾンの参入で、国内の電子書籍市場は活性化する。今月、楽天電子書籍端末を売り出したばかり。今後はグーグルやアップルの電子書店の格展開も予想され、国内外の企業による覇権争いは激化する。 アマゾンはこのほど、電子書籍の世界標準規格で、縦書きの日語にも対応できる「EPUB(イーパブ)3」などで作ったファイルをキンドルで読める規格に変換するプログラムを公開。出版社にガイドラインを提供した。 契約交渉でも、価格決定権などをめぐって当初、出版社側が反発していたが、「以前よりもアマゾンが大きく折れてき

    本の記事 : 米アマゾン、9月にも電子書籍配信開始 日本向け | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    kaionji
    kaionji 2012/07/29
  • http://book.asahi.com/ebook/master/2012030600001.html

    kaionji
    kaionji 2012/03/09
    ピースボートのことも面白いけどその意見に反論が載っているなんて
  • 【レビュー・書評】虐殺器官 [著]伊藤計劃 - 売れてる本 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    虐殺器官 [著]伊藤計劃[掲載]2010年6月6日[評者]佐々木敦(批評家)■空恐ろしいほどの傑作 伊藤計劃は、3冊の長編小説と数作の短編を遺(のこ)して、昨年、34歳の若さで病没した。デビュー作である『虐殺器官』は、2007年の刊行後、数々のメディアで絶賛された。同時期に世に出た円城塔と並び、このところ復調著しい日SFの牽引(けんいん)車と目されていた伊藤氏だが、その才能が狭義のSFというジャンルに留(とど)まるものではなかったことは、何よりも作を一読してみれば分かる。 舞台は「9・11」以後の「もうひとつの近未来」。テロとの戦いの末、先進諸国からは危険が一掃されたが、その一方で、地球上のそれ以外の地域では、必ずしも原因が定かではない虐殺や内戦が急増していた。米軍情報部に所属するシェパード大尉は、その謎の背後に見え隠れするジョン・ポールと呼ばれる男の存在を知り、彼の追跡を開始するのだ

  • 1