総合機械メーカー「三菱重工業」(東京)がサイバー攻撃を受けていた事件で、ウイルスに感染したコンピューター83台のうちサーバー2台に、外部に情報が流出した形跡があることが9日、関係者の話でわかった。 感染していないサーバーの情報も、感染端末に勝手に移されており、外部に送信されていた可能性も出ている。大半は原子力発電プラントなどの設計情報で、民生用の知的財産も攻撃者に狙われたことから、経済産業省も事実確認を進めている。 関係者によると、問題のサーバー2台のうち1台には、本社などから防衛装備品に関する情報が集められており、もう1台には主に原発関連の情報が集中。2台とも外部のサイトと通信を行っていたが、原発関係のサーバーの方が圧倒的に通信量が多かったという。流出は確認できただけで1年前から始まっていた。