サイバー犯罪者がIPv6ネットワークに対するDDoS(分散サービス妨害)攻撃を開始していることが、セキュリティ・ベンダーの米国Arbor Networksが2月15日に概要を発表したレポートでわかった。 IPv6ネットワークに対するDDoS攻撃は、2011年に初めて記録に残されたが、ネット犯罪者にとって採算が悪いため、その実行例はまだ少数にとどまっていると、Arborのシニア・ソフトウェア品質保証エンジニア、ビル・サーベニー(Bill Cerveny)氏は述べている。 一部の企業は、自社のIPv6トラフィックが今後12カ月で2倍以上に増加すると予想しているが、この増加率は、インターネット・トラフィック全体の増加率と比べると、それほど大きくはない。 多くの企業はIPv6への移行に依然として消極的だ。既存のネットワーク・セキュリティ/トラフィック分析機器が、IPv6との完全な互換性を備えていな