ひとつのジャンル、ひとつの夢の終わりに出会ったことはあるだろうか。 私の場合、つい最近出会ってしまった。ブルゴーニュワインというジャンルの終わりを。 上の写真は、ブルゴーニュワインの瓶である。悲しいことに、飲んでしまった後で中身が無い。ワイン愛好家の人なら、これらの空瓶のラベルを御覧になって「たいしたことのないメーカーだわ……」とニヤニヤするかもしれない。 そう。私が最近飲んだブルゴーニュワインのメーカーはいわゆる一流どころではなく、有名じゃなかったり最近パッとしなかったりするメーカーのものである。 そうした、二流以下のブルゴーニュワインすら漏れなく値上がりして、いよいよついていけない価格帯に到達してしまったのである。 あまり熱心に読む気がない人も、是非、「ブルゴーニュワインは価格的に終わってしまってマジで富豪の飲み物になってしまった」──これだけは覚えて帰ってください。 15年前、ブルゴ
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