10月25日投開票の川崎市長選に3選をめざす阿部孝夫市長(65)が11日、民主党神奈川県連の候補者選考で同県議の福田紀彦氏(37)に敗れた。与野党相乗りで前回再選された阿部氏は「各党とは等距離」としていたが、「相乗り禁止」を掲げた民主が総選挙で大勝した後は「民主から推薦を受けたい」と態度を一変させていた。阿部氏は「市民党で臨みたい」と政党推薦を受けずに戦う構えだ。 党県連代表の笠浩史衆院議員は11日会見し、10日の党川崎市総支部協議会で2人を面接した上で、賛成多数で福田氏に決めたことを明らかにした。福田氏を選んだ理由について、笠氏は「若い力を生かしていくのがいいという声だと思う」と語った。一方、阿部氏については「これからの4年間の市政を託すのは十分でない」という声があり、「これまでの選考過程で党内から積極的に推す発言は出なかった」とした。 8月30日の総選挙で、川崎市内の3小選挙区では