転売目的で銀行から通帳をだまし取ったとして詐欺の罪で在宅起訴されながら、公判を2度もすっぽかした岐阜市に住む飲食店従業員の被告の女(21)が11日、やっと岐阜地裁の公判に出廷した。だが、反省しているようにみえない被告に、検察官も弁護人もいらいらした様子。ついには裁判官も「裁判をなめてるんじゃないの」と、しびれをきらした。 被告は10月の初公判を無断欠席し、次に予定された11月も出廷しなかった。地裁が「次に来なければ身柄を拘束する」と連絡すると、姿を見せた。 法廷で検察官から無断欠席の理由を尋ねられ、「忘れてた」と被告。それを聞いた裁判官は「ほんとに反省してんの? 考えが甘すぎる。なめてるんじゃないの。裁判を」と語気を強めた。判決は18日。裁判官は「絶対、来るね。来ないと勾留(こうりゅう)するから」と念を押して閉廷した。 この日は検察官が懲役1年6カ月を求刑。弁護人は最終弁論で「(被告