かつて内田篤人が無人島に連れて行きたい3人を聞かれて「大工、漁師、長谷部」と答えた話はあまりにも有名。その人間力は本物だ。 「あれは結構いつもやっていることですよ――」 長谷部誠はこうさらりと言って退けた。『あれ』とは第18節のシャルケ戦の先制ゴールの後だった。 この試合、3バックの真ん中で先発フル出場を果たした長谷部は、33分に右サイドでFKを得ると、中央に蹴ると見せかけて、PKスポット付近でフリーだったFWアレクサンデル・マイアーへグラウンダーのボールを送り込む。ゴール前になだれ込んだ相手DFを嘲笑うかのように、ボールはマイアーの下へ届き、マイアーは冷静なシュートでゴールネットを揺らした。 0-0の均衡を破る、貴重なアウェーでの先制ゴール。共に守備的な布陣を敷くチーム同士の戦いだけに、先制点の持つ意味は大きく、フランクフルトの選手達はゴールを決めたマイアーを中心に歓喜の輪を作った。 輪
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