東京五輪でメダル獲得を目指したU-24日本代表の前に立ちはだかったメキシコ代表。分析を任された西村亮太コーチは、森保ジャパンにどう立ち向かったのか。現在の日本サッカーの課題を突いたその攻略法は、W杯最終予選を戦っている日本代表にとっても示唆に富む内容だった。<全2回の前編、後編へ> ――東京オリンピックでの銅メダル獲得、おめでとうございました。西村さんはメキシコ代表チームのコーチとして分析も担当されていましたが、日本代表のゲームは何試合くらい分析されたのでしょうか? 西村 まずは今年3月のアルゼンチン戦から見始めて、(7月の)ホンジュラス戦、スペイン戦、(グループステージ初戦の)南アフリカ戦の4試合をベースにしました。3位決定戦の前は、僕らとの試合、(準々決勝の)ニュージーランド戦、スペインとの準決勝の3試合を確認しました。例えば、ホンジュラス戦は日本がボールを握る時間が長かったので、攻撃
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