消えた“ブーム” 大衆消費社会では時折、“ブーム”と呼ばれる圧倒的多数の消費者を巻き込む流行現象が起こる。かつて1990年代には携帯電話が爆発的に売れ、女子高生ブームに浮かれ、「Windows95」や「たまごっち」のために人々は行列をつくった。さらにバブル華やかなりし1980年代までさかのぼれば、DCブランド(デザイナーズブランド、キャラクターズブランド)やイタメシ(イタリア料理)から株式投資に至るまで、あらゆる分野で絶え間なくブームが巻き起こっていた。 ところが最近は、次のブームがなかなかやってこない。最近のトレンドとして、エコカーやファストファッションもブームと呼べないことはないが、小粒感は否めない。例えて言うならば1980年代の消費の鍋は、何かあればすぐ沸騰するほど熱かった。これに対して近年の消費の鍋は冷え切ってしまい、めったなことでは湯気さえも立たない。 かつての消費ブームの先頭に
Webアプリのセキュリティを検討する「Webアプリケーションセキュリティフォーラム(WASForum)」が5月22日、認証と認可に関するイベントを開催した。その中で携帯電話の「かんたんログイン」のセキュリティに関して講演が行われた。 WASFは、もともとPCの一般的なインターネットのセキュリティを対象にしていたが、昨今のスマートフォンの流行などで携帯電話からも通常のインターネットが頻繁に利用されるようになったことから、今回のような考察が行われたという。 かんたんログインに関して講演をしたのは、HASHコンサルティングの徳丸浩氏と、産業技術総合研究所(産総研)の高木浩光氏。 パンドラの箱を開いたキャリア 携帯電話のWebサイト(携帯Web)で一般的に利用される「かんたんログイン」は、iモード(NTTドコモ)やEZweb(au)、Yahoo!ケータイ(ソフトバンクモバイル)で利用されているログ
■ 今こそケータイID問題の解決に向けて 目次 ソフトバンクモバイル製のiPhoneアプリがUDIDを認証に使用していた件 Web開発技術者向けの講演でお話ししたこと 研究者向けの講演、消費者団体向けの講演でお話ししたこと 総務省がパブリックコメント募集中 ソフトバンクモバイル製のiPhoneアプリがUDIDを認証に使用していた件 6月初めのこと、ソフトバンクモバイルが「電波チェッカー」というiPhoneアプリを直々に開発して、iTunesストアで配布を始めたというニュースがあったのだが、それを伝えるITmediaの記事で、「取得された電波状況情報はiPhoneのUDIDとともにソフトバンクモバイルに報告される」と書かれているのが気になった。*1 「電波チェッカー」で検索して世間の反応を探ったところ、ソフトバンクモバイル社のCTO(最高技術責任者)の方が、Twitterで直々に市民と対話な
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