ブックマーク / honz.jp (2)

  • 『黒い海 』 海の『エルピス』調査報道が明らかにする未解決事件の「真実」 - HONZ

    興奮冷めやらぬままこれを書いている。すごいノンフィクションを読んだ。大晦日に読み始め、気がついたら年が明けていた。このは読み始めたら途中で止めることができない。 ある未解決事件の謎に単身挑んだジャーナリストが、ファクトを丹念に積み上げ、真相に迫る。ところが、あらゆる可能性を吟味し、これしかないという仮説に辿り着くが、国の調査結果はこれを否定するものだった。目の前に機密の高い壁が立ちはだかる。明らかに国は何かを隠しているのに、その先に進むことができない……。迫力ある一冊だ。これが初めての単著というから驚く。デビュー作にしてこれほどの傑作というのは、近年記憶にない。 著者が挑んだのは、日の重大海難事件史上、まれにみる未解決事件である。2008年6月23日、第58寿和(すわ)丸は、千葉県銚子沖にいた。犬吠埼から東へ約350キロの太平洋上である。船員は20名。この朝はカツオの群れを追って操業し

    『黒い海 』 海の『エルピス』調査報道が明らかにする未解決事件の「真実」 - HONZ
    kaku_q-karakuwa
    kaku_q-karakuwa 2023/01/05
    😱(HONZ)2008年6月23日、第58寿和(すわ)丸は、千葉県銚子沖にいた。犬吠埼から東へ約350キロの太平洋上である。船員は20名。この朝はカツオの群れを追って操業していた。
  • ただただ、そばにいたい……『寝ても覚めてもアザラシ救助隊』 - HONZ

    書には冒頭から最後までアザラシへの愛が詰まっている。 小学生で出会い恋い焦がれ、現在は日で唯一のアザラシ保護施設「オホーツクとっかりセンター」の飼育員として働く著者のアザラシ愛は飼育員仲間でさえ「ちょっと理解できません……(笑)」というほどのものらしい。 アザラシ科、アシカ科、セイウチ科に分かれる海棲哺乳類鰭(き)脚(きゃく)類はヒレ状の脚を持つ。耳たぶがあって陸上では足を使って歩くのはアシカ、耳たぶがなくて這って移動するのがアザラシらしい。 アザラシのそばにいたい、と著者の岡崎雅子が選んだのは獣医になる事だった。アザラシの保護活動をしている施設が北海道紋別市にあるとネットで知り、就職したいと願うも募集がなく、一度は諦めた。 そもそも水族館の獣医師になるのは狭き門である。某水族館の嘱託獣医師のもとで働く機会を得て腕を磨くこととなった。2年後、ラッキーにもセンターに欠員が出て晴れて飼育員

    ただただ、そばにいたい……『寝ても覚めてもアザラシ救助隊』 - HONZ
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