米ワシントンD.C.(Washington D.C.)の米財務省ビル(2009年3月23日撮影)。(c)AFP/Karen BLEIER 【7月29日 AFP】世界一裕福な超大国のはずの米国がいま、世界経済を混乱に陥れかねないデフォルト(債務不履行)の瀬戸際まで追い詰められてしまったのは、なぜか。 1930年代の大恐慌以来となる不況、大幅減税、イラクとアフガニスタンの戦費、高齢者向け医療保険(メディケア)の導入――これら全てが、米財政計画を狂わせた。バラク・オバマ(Barack Obama)大統領が25日の演説で述べた表現を借りれば、「この10年間、われわれは歳入以上に支出してきた」のだ。 ■潤沢な財政黒字、10年で天文学的赤字に 米議会予算局(Congressional Budget Office、CBO)によると、2000年10月1日時点での米連邦予算は2362億ドル(約18兆円)の黒