データベース帝国を築いた後でエンタープライズアプリケーションの攻略を開始したOracleのラリー・エリソンCEOは、Oracle OpenWorldで「クラウドコンピューティングをめぐる騒ぎはハイプにすぎない」と批判した。 Oracleのラリー・エリソンCEOは、広い海の上でヨットレースをするのが好きかもしれない。しかし、ことクラウドコンピューティングという話題については、世界のデータベースキャプテンも洋上で針路を見失っているようだ。 少なくとも外からはそんなふうに見えるが、メディアの連日の大騒ぎに対して同氏は親切な警告を発しているだけなのかもしれない。 9月21~25日に開催された「Oracle OpenWorld」で、エリソン氏はクラウドコンピューティングをめぐるマーケティング手法や宣伝文句を厳しく非難した。クラウドコンピューティングは、顧客が自分のアプリケーションやデータをベンダーの