ブックマーク / anemone-feb.hatenablog.com (2)

  • 「小説家というのは本当にしようのないもので」 : 辻邦生『言葉の箱』(メタローグ) - アネモネ手帖

    私が繰り返し読む小説の書き方は3冊あるのですが、その中の一冊は辻邦生先生の『言葉の箱』です。 何とCDまで持っている! だって好きなんだもん! で、肝心の中身はというと、「先生、そりゃワタシにはちょっとムリ」って感じの内容もありますが、小説っていいものなんだなあ、という気持が素直に静かに湧いてきます。 私は書くことが苦にならない、書いていれば楽しいというタイプではないので、初心を忘れまくっているときには、必ず手に取ります。 ぼくが、旧制の高等学校でドイツ語の勉強をしておりましたころ、岩波文庫の『魔の山』とか『ブッテンブローク家の人びと』を訳した望月市恵という先生がおられました。(中略)その望月先生が、小説家というのは当にしようのないもので、初めから終わりまで同じことっきり言いませんねえ、と皮肉混じりに言われたんです。 ぼくも小説家になってから、いろいろと新しい試みをずいぶんしてきました

    「小説家というのは本当にしようのないもので」 : 辻邦生『言葉の箱』(メタローグ) - アネモネ手帖
    kalkwater
    kalkwater 2014/03/17
    ふうむ、そういうものなのか。興味深い。
  • 鍵穴の形 - アネモネ手帖

    図書館の貸し出しカウンターに並んでいたところ、私の前に10歳くらいの女の子が立っていたのですが、彼女が抱えていたのタイトルを一目見て、思わず笑いそうになりました。 私がかつて読んだ、そして今も変わらず好きなジャンルや作家のばかりだったので。 私と彼女は親子ほども年が違います。 生まれた場所も違うし、育った環境も違う。 もちろん血のつながりはない。 であるのに、何だってこう、好みが重なっているのか。 好みというのは、私は鍵穴のようなものだと考えています。 そこに何かがぴたりと嵌まったとき扉が開いて、面白さや喜びや嬉しさが飛び出してくるのだと思うのです。 たぶん、私と彼女の鍵穴は似たような形をしているんでしょう。 きっと話が合うだろうなあと思いながら、帰っていく小さな背中を見送りました。

    鍵穴の形 - アネモネ手帖
    kalkwater
    kalkwater 2014/03/15
    鍵穴かぁ、なるほどなあ。ちくしょうコレはいい文章だ。
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