衆院選で敗れた立憲民主党の枝野幸男代表が、辞任表明した。枝野体制で要職を務める静岡6区の渡辺周さん(59)も、自民党の勝俣孝明さん(45)に屈した。比例復活で議席を守ったが、初めて小選挙区での敗北。衆院議員や沼津市長を務めた父の代から続く「渡辺王国」が崩された。自民や野党系市議は「立民の政策や野党連携への不信感だけではない。候補者がどれだけ地元を重視し『どぶ板』ができたかの差だ」と口をそろえる。(渡辺陽太郎) 二〇一二年の初対決で約一万二千票あった二人の差は一七年、六百三十一票にまで縮まった。比例復活が続いた勝俣さんは今回、約四千四百票差で悲願の小選挙区勝利を果たした。自民が強い伊豆半島では一市を除き全勝。大票田の沼津市と清水町、長泉町では敗れたが、一市二町の票差は前回から約千票縮めた。