「変人」が多いといわれる京都大学出身者の実態とはどのようなものか。新著『京大思考』(宝島社新書)を書いた神戸学院大学の鈴木洋仁准教授は「『ミス京大』をめぐる炎上は、京大のカラーを象徴している」という。学歴研究家の「じゅそうけん」こと伊藤滉一郎さんと語り合った――。 東京一極集中が加速しても「京大ブランド」は健在 【鈴木洋仁(以下鈴木)】じゅそうけんさんは早稲田大学出身ですよね。私の義理の父も早稲田出身なんですが、京大の校風に「シンパシー」を抱いている人が多いように感じます。 一方で京大出身者からすると、そもそも他の大学が目に入らない。偉そうに聞こえますが、本当に社会性がないから「半径5メートルの世界」で完結しちゃっている。わが家もそうですけど、京大同士の結婚も多いんですよ。 【じゅそうけん・伊藤滉一郎(以下じゅそうけん)】関東は国公立も私立もたくさんの同偏差値帯の大学があるわけですが、関西
