意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「GAFA」です。 GAFAとは、「グーグル」「アップル」「フェイスブック」「アマゾン」の4つの企業の頭文字をとったワード。巨大プラットフォームを築いたこの4社は、世界の時価総額の上位を占めています。ところが、フェイスブックでは、約3000万人の個人情報が流出し、CEOのマーク・ザッカーバーグが米国議会や欧州議会に呼ばれるなど黄色信号も点滅しはじめています。 GAFAのサービスは便利で魅力的で、多くのユーザーを惹きつけましたが、検索や買い物、SNS利用を通じて、莫大な個人情報などが日々吸い上げられています。データがGAFAに集中して市場の寡占が進んだ状況は、独占禁止法に違反するのではないか。巨大IT企業の方針に他の企業が従わざるを得なくなり、不公正な取引を強いられてしまいます。また、